mixiユーザー(id:3105872)

2015年01月31日21:12

175 view

RO浄水器とTDSメーター

熱帯魚を飼育していると水槽の水質のコントロールは日常的な必要条件となってきます。水槽の水は水道の水を使って飼育水を作るのですが、それは人間には無害であっても魚にはかなり有害な成分が含まれているものであったりします。具体的には細菌が湧いたりしない様に上水場にて塩素が意図的に混入されている。そのおかげで無菌の飲料水が常時供給されているのですが・・・それは魚類にはかなりのストレスを与える毒素となりえるものです。また、水道水には微量の重金属イオンやその他の不純物も存在します。それらの多くが実は生体に何らかの影響を与えかねない存在となる訳です。

フォト

そこで水道水から水棲生物用の飼育水を作り出す専用のフィルターが販売されています。マーフィードという会社の濾過フィルターには色々な種類が存在しますが、その中でもRO浄水器(逆浸透膜浄水器)というのは大変な優れモノ。水道水の中に含まれる不純物を理論上99%近く取り除きます(オプションのRGダッシュというユニットを付けると100%近く取り除ける!?)私はマーフィード社のカーボンフィルター(主に塩素を取り除くもの)はもう15年近く利用していますが、数年前よりそのRO浄水器も利用しています。RO浄水器を利用して濾過した水は「純水」と呼ばれる不純物の極めて少ない水に近づきます・・・

これまでフィルターを通したその「純水」を疑うことなく利用してきましたが、ここでちょっと純水の理論値を視覚化する必要が出て来ました。それはRO浄水器のフィルターの交換時期になったので、フィルターが果たしてちゃんと機能しているかどうかの測定をしなければならないという事案。具体的には、TDS値というのを測ります 今まで数値を一々確認していなかったのでTDSメーターというものを買いました ディスカウント品で千円ちょっとでした。

フォト

TDS値は限り鳴くゼロに近いものが純水と呼ばれる様です。RO浄水器は水道水をフィルターに通して純水と排水に分離します。排水のTDS値を見ると、魚が泳いでいる不純物まみれの水槽の水よりも数値が高いのが確認できます。つまりそれだけ不純物を濾し取っている事が確認できます。ここでちょっと色々な水のTDS値を測ってみました。水道水の初期値が意外と高いのがちょっとショックです。今回測定してみると、RO浄水器からの生成浄水は8ppmでした(ppmは100万分の1という値)これは少々高い数値です。フィルターの交換時期であると判断できました。

実は・・・RO浄水器は、魚用だけでなく日頃の飲料水の生成にも使っています。珈琲を入れる水にミネラルウォーターを使っているとそのコストは馬鹿になりません。かと言って塩素臭い水道水で珈琲を入れるのはちょっと嫌だ・・・そこでRO浄水器で純水を作りそれを使います。しかしながらここで一つ問題があるのです。不純物の無い純水は実は飲料水としては美味しくないのです。人の味覚には微量のミネラル成分などの存在が美味しいと感じるとのこと。そこで作った純水をBRITAの浄水器に通して、ミネラル分を付加します。一旦TDS値を落としておいてまた不純物を足してTDS値を上げるというのは矛盾ではありません。美味しい水を作る為の二重の濾過プロセスであるものなのであります。

P.S.
熱帯魚の水槽の水はその全てをRO浄水器で作っている訳ではありません。魚の体調の状態がよろしく無いときなどは「純水」の割合を高めて飼育水を整えます。普段はカルキ抜き(塩素中和剤)や重金属中和剤などを使用して簡易に整えています。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する