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2015年01月29日23:19

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人間交差点とウサギが走るはよかった

19歳の冬、弟が叔父から借りてきた小池和夫原作・弘兼画のうさぎが走るには感動をしました。こんなピュアで重い作品を描いた両者にものすごく尊敬の念を持ちました。

ヒロインの女性は甲府市出身の貧しい家出身で、貧しさゆえに娼婦になり、やくざのひもとなったという設定にも胸をうちました。戦後直後の甲府は貧しく、甲府城のお堀の上で生活している人もいたのです。やくざの紐から逃れたくて、刑事と夜をともにした。情婦を刑事の拳銃で撃ち殺してしまった。刑事を利用したつもりが、いつの間にか愛が芽生えてしまったのです。彼女が独り罪をかぶって刑務所に入っている間、彼女の気持ちに報いるために主人公はひたすら待つのです。

弘兼のもう一つの代表作、矢島正雄原作、弘兼憲史作画「人間交差点」


単行本8巻の赤い雨、雪、12巻の弟がお勧めです。80年代という時代も感じます。人間ちょっとしたことで落ちこぼれ、犯罪者となってしまうのです。我々と犯罪者はさほど大きな違いがないことよくわかります。

雪という作品は、孤児である男性が小さいころからお寺の坊主に搾取され、手切れを申し込んだところ、200万円持ってこいと言われた。そのため銀行強盗をして、警察から逃走中に中華料理屋に逃げ込んだ。住み込みの女性を人質にとって、食べ物を求めたら、砂糖しかない。その女性のたった一つのぜいたくは砂糖を掌に乗せてなめることです。その女性はお寺で生き別れた幼馴染であり、男はスプーンでお砂糖をすくう仕草でなんとなくその女性が幼馴染である認識してきた。。女性は「もう一度巡り合うことだってあるよ。・・・・・そういうことだってあるよ・・・・。」と言って、涙を流してきた。思いもよらぬ再開、男は自首をした。


 駒場東大駅前の喫茶店で兄と弟が会った。 弟はエリート一家でただ一人エリートの道から外れている兄貴がいた。家族から疎まれていたが一番、人間らしかった。弟の香が東大在学中にホステスとの間に赤ちゃんが産まれ、家族会議でみんな施設に預けることを主張したが、その兄だけが反対して赤ちゃんを引き取って育て、幸男という名前をつけた。戸籍には自分らの弟として登録した。その幸男の最期、病魔と闘っている時に、余りにも苦しそうだったので兄は香に「もう頑張らなくていいと言ってくれよ」と叫んだ。まさしく父親の叫び声だった。過去の回想シーンは終わり、プラットフォームで「香、結婚しろ、自分自身が幸せになれ 神に成り代わってお前を許す」と言って、弟は「尊敬する兄貴だから、考える」と言って終わりました。

 2003年にテレビ東京でアニメ化されました。初雪25時、白い返事がお勧めです。





■弘兼憲史氏「イクメン部下は仕事から外す」で炎上 「昭和のクソみたいな価値観は滅びろ」
(キャリコネ - 01月27日 18:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=3245825

団塊世代に人気の漫画『島耕作』シリーズで知られる漫画家、弘兼憲史さん(67)が、コラム記事で育児に参加するイクメンを批判し、炎上する事態となった。

雑誌「SAPIO」2月号に掲載された記事で、タイトルは「『島耕作』作者・弘兼憲史氏『育児に熱心な男は出世しない』」。昨今もてはやされている育児に熱心に参加するイクメンが、会社でも仕事ができて出世するという話は「現実には難しい」と指摘する。

団塊のモーレツ社員が「少子化の戦犯」なのに…

仮に弘兼さんが上司だとした場合、重要案件で発生した緊急会議に部下を招集したときに「すみません、今日は子供の誕生日なので帰らせてください」と断られたら、「僕はその部下を仕事から外しますね」と語る。

重要案件ならば給料をもらっている以上、子どもの誕生日だとしても会社を「優先するべき」と主張。「子供の誕生日、あるいは子供の運動会程度のことで会議をすっぽかすな、とは言いたい」としている。

弘兼さんは、イクメンと仕事に打ち込んでいる父親は「本来、どちらが正しい、こうあるべきだという話ではないはず」ともしているが、全体的にイクメン否定とも取れる内容だったことから、ネット上で話題になった。はてなブックマークでは、「こういうクソの塊みたいな価値観はとっとと滅べばいいのに」「昭和か!」などと批判が殺到。

「いままではそういう世の中だったが、それを変えないと人口増えなくて日本全体がだめになりますよ、という話なんだがな。昨今の流れは」
「少子化の戦犯がいまごろ開き直る意味ってあるの?」
という意見も多い。家庭を顧みずに長時間労働に邁進する、かつての「モーレツ社員」的な働き方が、現在の少子高齢化社会を招いたのではないかというのだ。

給与水準が下がっている現在では、共働きで収入を確保しながら育児をしている家庭も多く、妻がフルタイムの正社員として働いていれば男性も子育てに参加せざるを得ない。

「少なくとも毎日保育園に誰かが迎えに行く必要がある。高度成長期に松下電器の社員だった人には理解できないのかな」
「島耕作的なるもの」を根絶やしにしないと明日はない?

コラムでは出世と育児参加がトレードオフのように語られていたが、「二項対立じゃなく、なんで日本の企業社会ではこれが両立できないのかと」という声もあった。

実際、「島耕作」は会社最優先で家庭を壊した男性の象徴である。作者と同じ1947年生まれの団塊世代で、高度成長時代に松下電器をモデルにした初芝電器産業に入社。社長にまで出世したが、浮気に離婚と家庭人としては散々だった。

「まあ、島耕作ってそういうタイプの社会人ですから。時代遅れ」
「『島耕作的なるもの』を根絶やしにしない限り日本に明日はないというありがたい警句だよw」
なお「SAPIO」誌面を確認すると、批判されたネット記事に未掲載の部分もあった。ここで弘兼さんは、イクメンに対する認識に「世代間の差」があると認める。自分の世代は戦後の焼け跡からスタートし「もっと良い生活をしたい」という思いで働いたという。

一方、今は生まれたときから快適な生活をしている人が多く、あえて頑張らなくても「ソコソコの幸せ」を手に入れることができる。弘兼さんはそうした現状を「僕らとしては淋しい」と評し、「生き方は人それぞれなのかもしれないけれど、小さな幸せのなかで満足していては、人としての発展はありません」と語っていた。

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