アルペジオ

今回見たのは、またもアニメで『蒼き鋼のアルペジオ』
原作の漫画はまだ続いているのでしょうか？
アニメの方は途中のコンゴウ戦終了までの全１２話。

地球温暖化によりいくつかの都市が水没している近未来、海に突如「霧の艦隊」という謎のハイテク艦隊が出現し、海域は制圧されてしまう。
陸上への攻撃は無いものの、人類の未来は暗澹たるものとなっていた。
士官候補生の千早群像は、唯一拿捕された霧の艦隊の船、潜水艦のイ４０１を見学に来ていた。
群像がその船に手を触れた瞬間、イ４０１は突如起動し、拘束を脱して海に消えてしまう。
その後しばらくして群像のいる学校にイオナという不思議な少女が転校してくる。
イオナこそは、霧の潜水艦、イ４０１の、人類と接触するために作られたメンタルモデルであり、唯一、群像の命令で動くという。
半信半疑ながら、この現況を変えられるならば、と、仲間とともにイ４０１に乗り込み海に出るのだったが、行く手には霧の艦隊の巨大戦艦が待ち構えているのであった。

現在『艦これ』がブームで、軍艦が少女になるというアイデアに驚いたものですが、こちらの方が先にあったのですね。
ただ、こちらの方は、主人公を除いて敵です。少なくとも最初は。
また、艦名とその艦体を模しているというだけで、実際の艦とは全然関係ないようです。
アニメの方の敵のボスはコンゴウ（金剛）で、配下に同型艦のハルナ（榛名）、キリシマ（霧島）といますが、艦これとは違い、別に姉妹という感覚は無いようでした。
しかし、主人公の、イ４０１だけは、自分を襲ってきたイ４００とイ４０２を姉妹と思ってといたようです。
ま、セカイ系のアニメにきちんとした理論や決まりを求めてはいけませんね。

尚、アニメの画は『ジパング』と違って、リアルではなく、とてもポップなイメージで、キャラクターはとても面白い。
また少女たちは皆、セクシーで可愛い。
また、基本、皆ツンデレである。それも極端な。
最初は兵器だということで非情にドライなのだが一旦負けるともう人間以上に感情的。
ただ、主人公のイオナはどう見てもロリータ系なので、群像と恋愛関係になるのはどうにも想像出来ないのだが…。
ま、戦った後に分かり合えて（ってか惚れられて）仲良くなり、以後仲間になるって展開は見ていてとてもハッピーになれる。

さて、『艦これ』との異同だが、『艦これ』の少女たちはあくまでも旧日本帝国海軍の軍艦の魂であり、過去の記憶や姉妹艦との絆も持っているため、ちょっと切ない感情移入もしてしまうのだが、こちらにはそういうものは無い。
ただ感嘆したのは金剛の髪型で、『艦これ』の絵師も本作を見ていたのだろうか、ツインのお団子という似た髪型だったこと。
偶然なのかな？性格は真逆なんだけどね。
しかしてその妹艦たち、榛名や霧島は、性格はもとより外見もまったく違う。
ちなみにこの両作、現在はコラボとかもしているらしい。

尚、イ４０１はイ４００型の二番艦で、潜水空母とも呼ばれる特殊な潜水艦、何と３機の「晴嵐」という飛行機を格納している。
狙いとしてはアメリカ本土の近くまで隠密裏に近づき、晴嵐で高性能爆弾をアメリカ本土に爆撃する予定だったのでは？と思われるが、戦果を挙げる前に終戦となった。
全長１２２ｍという軽巡洋艦並の船体を持つ巨大艦で、終戦後拿捕したこの艦を見た米軍は驚愕したという。