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2015年01月24日09:21

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聴かせてもらえるだけでありがてぇ、と言いつつやっぱり難癖オンパレードで申し訳なし2014(61)CONCLAVE

61枚目は、『CONCLAVE / EUGENE MIGLIARO CORPORON指揮 NORTH TEXAS WIND SYMPHONY』(GIA / CD-935)。

"Music for Winds"は、STANISŁAW SKROWACZEWSKIの作品。指揮者としてはあまりにも有名ですけど、作曲もされるのですね。曲はいかにも正統的現代音楽(?)といった出来映えで、思いのほか聴きやすいです。ただ、この作品が、今後もいろいろなところで頻繁に演奏されるかというと、そうでもない気がしました。

"The Barons"(DONALD GRANTHAM)って、最初は"Baron Cimetiere's Mambo"だけだったはずなのに、いつの間にか4曲になってけつかる。このヒトの作品はなかなかオモシロいと、密かに思ってるワタクシといたしましては、今後もどんどん増殖してくだすってもよろしくってよ。なのです。が!!!今回初聴の" Baron La Croix's Shuffle"と"Baron Piquant on Point"は、両方とも地味すぎシブすぎ。続く"Baron Samedi's Sarabande (and Soft Shoe)"も、似たような雰囲気で展開していますので、最後のど派手な"Baron Cimetiere's Mambo"だけが目立ちすぎ。コレじゃ、いくらなんでもバランス悪すぎじゃない???もしホントにコレからも数増やすのなら、その辺りも考慮していただきたいものです。

"Summerland"の作曲者は、アフリカ系アメリカ人のWILLIAM GRANT STILL。この方、私は存じ上げなかったんですけど、文字通り先駆者と言っていいヒトなんだそうです。この曲を聴いて思い浮かべたのは、ALFRED REEDのゆっくりした曲やフランスの管弦楽曲の小品。とても聴きやすいしチャーミングだとは思うけど、コレもちょっとジミかも。

"Divertimento"(LEONARD BERNSTEIN / CLARE GRUNDMAN)は、いずれドコかが吹奏楽で演る気がしてました。だって、このヒトの作品、弦抜きでも成り立つカンジだから。ただ、このCORPORON&UNTの演奏はちょっと残念。ま、こちとらの耳が、ISRAEL PHILHARMONIC ORCHESTRAとの自作自演で固まっちゃってるから、致しかたないんですけど。にしても、CORPORON&UNTは、いくらなんでも安全運転しすぎでは。BERNSTEINの曲は、"Overture to Candide"にしろ"Slava!"にしろ、多少破れかぶれ的な雰囲気が漂ってたほうが、それらしく聴こえると思うんです。このGIAのシリーズは、古い曲を新しい切り口で聴かせてくれるところがミソなんだけど、この"Divertimento"に関しては、それが裏目に出てしまったのかもしれません。それと、編曲についてもひとこと。少なくとも終楽章のエンディングが、オケ版とは大きく異なります。あの部分は、第1楽章の冒頭と同じ動きを引用することで、曲全体の統一性を持たせようとしていると思うんですけど、すっかりしまりのない幕引きになってしまっています。残念です。

【2013.12.8.初聴】
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