『男が弱くて寿命を全うできない』ではなく、『男は寿命を全うする必要はない』

「女の方が男より強い」医学的理由
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=29&from=diary&id=3240368

『一姫二太郎』とはよく言ったものである。男児の幼少期の死亡率がかつては高かったという事実の裏返しである。

平均寿命をみると女性のほうが男性よりも長いのは周知の事実である。記事にあるように女性の身体の特性が寿命を長くする方向に向いているのも、神の摂理と言っていいだろう。ぶっちゃけ、男は息子ができればそれで良し。孫の顔は長寿のおまけなのに対し、子育てにはおばあちゃんの知恵は重要なもの。長生きするよう運命づけられたものだといっていいだろう。



ところがこれが高齢者になると逆転する。実は高齢者の平均余命は、男性の方が若干長い。
私も介護の関係で資料を見た時、びっくりしたものである。

短命リスクをすり抜けた男性は、もともとの身体のポテンシャルを活かして天寿まで元気に生きるという。逆に女性は短命リスクが低い代わりポテンシャルが低いから健康寿命が短く、いわゆる寝たきりが増えるもととなっている。アルツハイマー型認知症が女性に多くなるという疫学調査もあるし、実際に特養やデイでお年寄りと接してきた私の実感からも、「女性は長生きな代わり認知症で苦しむ」残酷な現実を見せつけられたものである。

ちらっと聞いた話だが、滋賀県は男性の健康寿命がトップ１０入りしているにもかかわらず、女性のそれが全国最下位という不名誉な記録があるという。コレばっかりは汚名返上といきたいものだ。