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2015年01月22日22:34

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「普通の国」への通過点。

■「イスラム国」、日本人2人を人質か 殺害を警告
(朝日新聞デジタル - 01月20日 15:58)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3234639

いつか起こると思われた事件が起こってしまった、というのが最初の感想でした。
日本側の意図がどうあれ、相手側に「敵」と認識されれば、日本への友好は過去のものとなり、
欧米諸国に対するような対応がされることは、想像に難くありませんでした。
もっとも、安倍政権側に国民の十字架を背負う覚悟があったのかは分かりませんが。


動画において、日本のことを「十字軍への参加」と評していたことを恐ろしく思いました。
「十字軍」はイスラム諸国にとっては、「遠方から来た侵略者」でしかなく、
安倍総理の掲げる「積極的平和主義」は「欧米との同調策」としか捉えられていないのでしょう。
イスラム諸国からの強い非難が起こらなかったのも、「もう特別ではない」からなのでしょうか。

これまで「テロの対象」ではなく、また日本のスタンスが多少変わったところで、
「このまま変わらない」との考えならば、あまりにも自分に都合の良い解釈でしかありません。
たしかに、「集団的自衛権」で防衛力を強化すれば、国相手の「抑止力」は得られるでしょうが、
現在において最も現実的な脅威である「テロ組織」には、抑止力足りえません。
世界最大の軍事力を持つアメリカでも、「抑止」も「完全制圧」も出来ていないことが証左です。
これからは、日本におけるテロの危険にも留意しなければならないようになるのでしょうか。

「テロ組織」相手に、軍事力をまったく使わず解決できるとは到底思えません。
しかし、「軍事力」と「諜報力」のみでも必ず解決できるとも考えていません。
過去にアメリカの特殊部隊による人質救出作戦が失敗したと聞いた覚えがあるからです。
仮に、現時点で既に憲法改正が完了しており、自衛隊が救出作戦を展開したとしても、
安倍総理の説明にあったような「邦人救出」は困難を極めていたと考えます。
解釈改憲がなかったならば、少なくとも2名の邦人の命は脅かされなかったように思います。


個人的には、身代金を払うべきとは思いませんが、死んでしまえばいいとも思いません。
それでも、以前のイラク人質事件の時のように、権力者やその周辺から「自己責任論」が出て、
「日本政府を煩わせた」などのように、弱者を責めることはないように願いたいと思います。
たとえ自己責任を標榜していようとも、改めて責任を突きつけるかのように感じ、
弱っている者に対して更に鞭打つ行為のようで、聞いていて不快だったからです。
かつて日本にあった「寛容さ」や「余裕」がなくなってきてしまっているからなのかとも思います。

今回は法外な身代金ゆえに、交渉を望んですらいないかのように感じてしまいましたが、
それでも無事に開放されてくれれば、と思います。
もちろん、日本政府に「身代金を払え」と圧力をかける気はありません。
解釈改憲前に戻って欲しい、というのは未だに考えていますが。
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