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2015年01月18日05:39

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京都新聞の記事

そうか、ジャンルは「観光・社寺」なのか(笑)

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150102000012
以下、上記サイトより

独自の小宇宙、創造続けて 作家・山尾悠子さん

同志社大生のころ、「塚本邦雄や森茉莉の作品を探して京都書院や三月書房に通った」と話す山尾さん(岡山市・JR岡山駅)
同志社大生のころ、「塚本邦雄や森茉莉の作品を探して京都書院や三月書房に通った」と話す山尾さん(岡山市・JR岡山駅)

 堕天使、鉱物、月、夢、怪物…。幻想文学の旗手として独自の小宇宙を創造してきた山尾悠子さんが今年、デビューから40年を迎える。寡作で、結婚・子育てに伴い、20年近い沈黙もあったが、作品集が今も版を重ね、近年は文庫化で読者の裾野を広げる。創作への思いを聞いた。

 山尾さんは1955年に岡山県で生まれ、高校卒業後、同志社大文学部へ進学。卒論は泉鏡花をテーマにした。高校までは鏡花や谷崎潤一郎、岡本かの子らの全集を読み、同大学の図書館で手にした「澁澤龍彦集成」(桃源社)を通じ、異端文学に引き寄せられたという。「黒と緑で装丁された箱も内容も衝撃的だった。シュールレアリスムの画家デルボーら何もかも教えられた」と振り返る。

 雑誌「SFマガジン」のコンテストへの応募作「仮面舞踏会」が75年、同誌に掲載された。

 作品は短編が中心で、地名がない架空世界に王や旅芸人、少年、大蛇などの物語が散文詩のように展開されるのが特徴。ボルヘスやマンディアルグとの共通点も指摘される。デビューしたころ、雑誌「遊」に寄稿を依頼した松岡正剛さんは「寡作で正当に評価されてないが、現役女性作家では10本の指に入る。ファンタジーでない幻想を描ける数少ない作家」とみる。

 当初、日本SF作家クラブのメンバーとして小松左京や星新一、筒井康隆や手塚治虫、永井豪の各氏に刺激を受け、小松さんから「みずみずしく、深みのあるSF感覚」と評価された半面、「架空世界を描く幻想小説を拒否する編集者もいた。私の小説はSFでは場違いではないか、現代詩から出発していればと思っていた」と話す。

 2000年以降、国書刊行会が出版した「山尾悠子作品集成」(9504円、5刷)「歪み真珠」(3024円、2刷)などは箱入り美本で、高額だがロングセラーだ。ちくま文庫「ラピスラズリ」「夢の遠近法」も人気で、10月の大阪・ジュンク堂のサイン会には、約100人が訪れた。

 近年の作風は短編、掌編中心の初期と異なり、物語を指向しているようにも見える。「根は同じでも、若い頃の自己模倣を避けている」と語り、節目を迎える今も新しい試みを続ける。

【 2015年01月02日 08時16分 】

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