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2015年01月13日17:42

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色の持つ「機能」のお話。

■「男はブルー、女はピンク」と誰が決めた? イメージの押し付けが生む“ダサピンク現象”が話題
(ウートピ - 01月13日 12:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=184&from=diary&id=3223050

まず、この話をする前にトイレの「男女マーク(ピクトグラム)」について知っておくべきだし、
記号としての色分けの機能についても考えておく必要がある。

元々、ピクトグラムが大きく使用されたのは東京オリンピック。
海外からいらした方々が一目で何がどこにあるか解るようにと
簡略された絵を案内に使用し、それが便利だと評価され、
それ以降、世界中で使用されるようになった。

ピクトグラムは、その間活かされた絵情報に色の要素も加える事で、
より機能的になっていったわけだけれど、その時に設定されたのが「女=赤」だった。
(昔は男の方は他のピクトグラムの色と同じ物で、赤だけ塗り分けされた物も多かった)

「女=赤」の由来には諸説あるみたい。
ロシアで美を象徴する色が赤で、それにあやかったとか、
何処の国か忘れたけど美の女神が赤(ピンクって話も)薔薇のつぼみから生まれたとか。
で、おそらく「男=青」ってのは、
単純に「女=赤」ってイメージから派生した物のだと思う。

色の内容はともかく、トイレなどの緊急性を伴う物については、
色を決め、それを継続する事で機能性が高まり、
より便利を生み出すってのは良くある話。
色の機能を使用した例は、床屋さんのサインポール、
パトカーの白黒ツートン、消防車の赤、救急車の白なんかだね。
その他にも、車のブレーキランプ、飛行機の羽の先端の赤青のライトもそう。

と、ザックリ説明をしたわけだけど、これは個人の趣向とか
男女に色の概念を押し付けるといった物ではなく、
単に色の持つ区別しやすさなどの「機能」によった話で、
後に、様々な物を作る人たちが「その便利さ」に乗っかっていたのだろう。

海外でも似た話はあって、アメリカの子供の色=蛍光グリーン
イギリスの蛍光色=老人の色みたいな話もあるけど、
由来を調べると、どちらも目立つため安全確保しやすいなど
「便利から生まれた物」であったりする。

そんな訳で、色は誰も押し付けていないし、性別による思い込みでもなく
「便利だから」使われていた物で、この30年ぐらいで物の加工技術が上がり、
様々な物、素材を自由に発色させる事が出来るようになったので、
個人の好きな色で良いじゃないって考えに移行して行く最中なのだと思う。
(押し付けられている物であるなら、この様な記事を書く事も出来ていないさ…)

ただ、中途半端な芸術家モドキが良くやるんだけど、
ピクトグラムの色など、機能としての色を変えたりするのはやめて欲しいと思う。
既成概念を壊していいのは個人の範疇であって、
公共物の機能まで犯すのは不便になったり、事故を引き起こすだけだからね。
この記事の絵の様なピクトグラムがトイレの入り口にあったら、
入る先を間違える人が激増するでしょw
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