明けました。ので、いつも通りの居残り勉強(←意味不明)で申し訳なし。
58枚目は、『吹奏楽燦選／嗚呼!アフリカン・シンフォニー / 藤岡幸夫指揮 東京佼成ウインドオーケストラ』(日本コロンビア / COCQ-85096)。
儂がこのCDのリリースを最初に知った時、そのマヌケなサブ・タイトルとあまりにも節操のない収録内容に、なんじゃこりゃ一体こんなん誰が買うねん!!!とあきれていたのです。が!落ち着いて検討した結果、やはり儂が家にもお越しいただいたほうがよいとの結論にいたりました。とはいえ散々バカにした手前、大手を振って買うわけにもいかず、お忍びで来てもらったというのが実情です。ちなみに、上記検討の詳細は次の通り。��CHANDOSの吉松隆作品集を振ってた藤岡幸夫とTOKWOの初顔(相撲かよ)が、というより�猜兮岫甓山攴蘢�戦が気になったから��兼田敏の名曲"嗚呼!"が気になったから�Ａ阿法愨衞勝戮捻藾佞気譴心箘翊賞陲�"ボレロ(イン・ポップス)"が気になったから。次点で、正月の駅伝でおなじみな久石譲初の�猜兮岫甓山擇癲△舛腓辰筏い砲覆辰燭�ら。てなところです。
1曲目はALFRED REEDの"A Festival Prelude"。以前も書きましたけど、儂が若かりし頃はこの曲のまともな録音がなくてねぇ。それが今では、百花繚乱選り取り見取り。この日記のタイトル通り、�狡阿�せてもらえるだけでありがてぇ�瓩併�代になったと、あらためて感慨もひとしお。で、この"A Festival Prelude"は、基本はオーソドックスながらも、後半の速めなテンポはちょっと新鮮。それがあるからこそ、シメの堂々感が、より一層引き立っている気がしました。
そんな、藤岡幸夫独自の解釈というかテンポ設定は、他の作品のあちこちに見て(聴いて?)とれます。例えば、贋SMITH(全国2千万のR.W.ファンの皆様申し訳ありません)の"Songs of Sailor and Sea"イントロから主部。ここなんて、あまりにも唐突な急発進だったのか、藤岡の棒にTOKWOがついて来れてないもんね。さらに、再びテンポ戻る直前。今度は、これでもかとばかりに溜める溜める。おかげで空中分解2・3歩手前。こんな危険を冒してまでも、どうしても急発進したいみたい。それとは別に、途中に出てくる�爐�じら�瓩癲⇒泙┻ぬ�なのがなんともユニーク。フツーの感覚だったら、コレは前面に押し出しちゃうと思うんですけど。
ワタクシ用メイン・デッシュな"嗚呼!"(兼田敏)も、新鮮でした。この曲って、ゆっくり始まってのち若干のテンポ・アップを経て沈静というのが、コレまでの定石だったハズ。ところが当盤でのテンポは、どんどん遅くなっていってる気がします。でも実際は、ほぼ一定なのかな。人間の耳ってのは、慣れてくるとそうカンジるらしいから。とはいえ、その設定がかなり効いていて、まるで少しずつ奈落へ引きずり込まれていくようなイメージ。本来、あの方の葬送に書いたそうですから、作品にさらなる説得力をもたらしているんじゃあないでしょうか。惜しいのは、最初の三発がちょっと緩いコト。そこさえ決まれば、言うコトなかったのに。
"ボレロ(イン・ポップス)"は、TVのほうがよかったかも。でも、久しぶりに吹奏楽に入ったel.b.のカッコよさを再確認できました。また、久石譲の"吹奏楽のための《ランナー・オヴ・スピリット》"は、儂が昔ドコかに書いた、表彰式でおなじみHÄNDELのあの曲に変わる何かを!!!というのが狙いのひとつだという気がしました。でも、本気で流行らせるつもりはないみたいね。だって、結構難易度高そうじゃん。ホントにその気があるんだったら、もっと易しくして、しかも思い切って楽譜を中学・高校に配って、体育祭だの何だのでじゃんじゃん演奏してもらうぐらいじゃないと。実はこういうの、ドコかのJリーグのチームあたりがやればいいのにって、ず〜っと思ってるんです。試合のたびに地元の各学校に来てもらって、開始と終了時に演奏してもらえば、吹いてるヒト達の関係者だって見に来るじゃないですか。その中には、サッカーに興味のない方々も、少なからずいらっしゃると思うんです。ちょっと邪道かもしれないけど、こんなカタチのファン開拓があってもいいんじゃないいでしょうか。
てなカンジで、初っ端はタイトルからしてバカにしてたこのCDで、かなり楽しませてもらいました。スミマセンでした。そして、ご馳走様でした。(←意味不明)
【2013.11.24.初聴】
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