量子論と不確定性原理を、ボルツマンとマックスウェルの熱分子運動論に
あてはめれば、エルゴード仮説によって、アボガドロ数ある一瞬の分子運動が、
一個の水素分子の中の電子の無限回の揺らぎと≒になる。
これを、熱力学のエルゴード仮説、と呼ぼう。
そうすれば、熱力学を量子化することが、可能になるのではないか?
そこでは、熱力学を単なる経験法則から、より原理的根源的な量子的法則に
基づいて定義できるだろう。
そして、そこでは、熱力学3法則が、アプリオリではなく、微小原理、
量子原理に基づき、導かれるはずである。
当然、熱平衡条件、熱力学の不等式、マックスウェルの関係式、も
量子原理に基づき記述され、状態方程式も量子化されるはずだ。
化学平衡では、すでにこの動きは、かなりの部分非線形、非平衡に
実施されている(散逸系)。
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