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2014年12月29日10:50

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【戦闘員の妻に】勧誘されてシリアへ渡り、妊娠した女子高生>にそそられて

イスラム国:白人女性、欧米から多数「娘は洗脳された」

毎日新聞 2014年12月12日 11時12分(最終更新 12月12日 14時22分)




イスラム国に参加したバレリー・オブリさんの長女が、シリアで自らを撮影した写真。顔を黒いベールで覆っている=パリ郊外で、宮川裕章撮影


 【パリ宮川裕章】シリアとイラクで勢力を伸ばすイスラム過激派組織「イスラム国」に、欧米の白人女性が参加するケースが多発している。女性は現地で戦闘員の妻となり、家事などに従事する。フランスで過激派の男に勧誘されてシリアへ渡り、妊娠した女子高生の母親が毎日新聞の取材に応じ、「娘は洗脳され、子供を産むためだけに連れて行かれた」とイスラム国への怒りと苦悩を語った。

 「ママはそのうち、赤ちゃんのおばあちゃんね」。パリ郊外に住む公務員女性、バレリー・オブリさん(51)は今年5月、シリアでイスラム国に参加した長女(18)から妊娠を告げるメールを受け取った。カトリック系高校に通っていた長女は昨年6月に家出し、5カ月後にシリア入りを告げるメールを送ってきた。メールのプロフィル欄にはイスラム国の旗が描かれ、フェイスブックには顔をベールで覆った写真が載った。

 ネット上には、家出前に娘から交際相手として紹介されたイスラム教徒の男の動画もあった。アルジェリア移民の家系で育った24歳。砂漠で銃を持ち、フランス人に決起を呼びかける男は、イスラム国の主要メンバーとして仏当局に追跡されている「お尋ね者」だ。

 オブリさんは「同僚のイスラム教徒と違い、目を合わせない態度に違和感を持ち、娘に交際をやめるよう注意した」と振り返る。長女は男と「ネットで知り合った」とだけ説明した。突然の家出から1カ月後、保守的な女性イスラム教徒が全身を覆う衣服「ブルカ」姿で警察に保護され、一度帰宅した。だが、その日の夜のうちに、自宅に押しかけてきた男に連れ去られてしまった。

 仏政府などによると、これまでに同国からイラクやシリアに渡った女性は約90人。欧米全体からの渡航女性は約4倍に達するとみられる。米連邦捜査局(FBI)は9月、イスラム国が西側諸国の女性に狙いを絞り、勧誘を図っているとの分析を公表した。

 動機は多様とみられる。ベルギーの政治学者、ミルナ・ナバン氏は「イスラム国が狙う国家建設には子供を産み育てる役割を担う女性が不可欠」と指摘。「欧米出身の戦闘員が増え、言葉の通じる女性が必要になった」と語る。




 また、パリ政治学院のジャンピエール・フィリユ教授は「現地女性との結婚で部族間の抗争に巻き込まれることを避けるため」と解説する。欧米女性の参加で、イスラム過激主義が西側の女性にも魅力的だと世界にアピールする宣伝効果を指摘する分析もある。

 シリアの長女からオブリさんに届くメールは、頻繁な時もあれば、ぱったり途絶える時もある。オブリさんは「洗脳が薄れたり強まったりしている」と感じる。今年6月、「帰国したらどうなるの?」と尋ねてきた娘に、「逮捕されることになる。警察にきちんと説明しなさい」と諭した。娘からは「なぜ私が?」との返信が届いた。

 オブリさんは長女を取り戻すため、同じような境遇の親たちと一緒に帰国の受け皿づくりを訴える。「洗脳を解き、いずれは社会に戻したい。若者にはまだ将来がある」と話すが、社会からは「犯罪者の母」とみられ、共感を得にくい状況という。



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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://mainichi.jp/select/news/20141212k0000e030168000c2.html
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