mixiユーザー(id:5283814)

2014年12月28日00:14

241 view

人命と世界危機よりも経済を優先した選択


2014年のエボラ出血熱の感染拡大は史上最悪となり、世界保健機関(WHO)の統計に8000人規模の死者数を刻んで越年する。流行の中心はギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国。同じ西アフリカ(ガーナ)出身のアナン前国連事務総長は10月、英BBC放送に対し「もし世界の別の場所を(感染が)襲っていたなら(先進国の)対応は違っていたはずだ」と述べ、積年のアフリカ軽視が事態悪化の背景にあると批判した。
 
◇死者数の「相場観」

 3月22日、ギニア保健省が「2月以来59人が死亡している」と発表し感染拡大は世界に伝えられた。いち早く現地に医療団を送り込んでいた国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は3月末、各国に向け声明を出し「前例のない流行に直面している」と強く警告した。
 ところが、WHOは翌日、「(感染地域は)限られている」と警告に反論。これ以前の流行では、致死率の高さから患者は感染速度を上回るように死に絶え、死者が300人に達することはなかった。専門家らのこうした「相場観」が判断を誤らせた。
 
◇やっと目を覚ます

 しかし、ギニア南部の山間部から、数百キロ離れた首都コナクリまで感染が広がる事態をMSFが「これまでと違う」と感じたのは正しかった。WHOが状況の深刻さを認め「非常事態」を宣言したのは、死者が2000人に迫った8月だった。感染確認は10月になって海を越えスペインや米国でも相次いだ。
 事態が欧米に飛び火して「世界はやっと目を覚ました」(アナン氏)。富士フイルムグループのインフルエンザ治療薬「ファビピラビル」(商品名アビガン)をはじめ、エボラ治療薬の開発が活性化し始めた。米紙ニューヨーク・タイムズは「エボラ治療薬の開発に大半の製薬会社が熱心でなかったのは(アフリカが相手では)利益が見込めなかったからだ」と批判したが、先進国の病気になって初めて医療の進歩の恩恵が届く厳しい現実を世界は目の当たりした。
 対応の遅れを批判されたWHOのチャン事務局長は年末、BBCに対し「WHOを含め世界全体が遅かったと言うのが正しい」とようやく「反省」を口にした。アナン氏も「(感染を阻止できる)能力のある国家の責任を問いたい」とWHOだけの問題ではないと擁護した。こうした反省を次の年は生かせるだろうか。(2014/12/27-15:01)



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2014年12月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031