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2014年12月27日11:29

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004 MAY 5月号


今月のテーマ「広い心」
「いつか笑える日がくる」
母の軽四に乗せられて向かった先は県外の病院でした。
「とにかく診察の前に、必ず2〜3日お酒を断ってから行くように」と言われて訪ねたのが、平成8年12月3日でした。最後に飲んだお酒は11月の末です。
「家に火をつけてみんな燃やして灰にしてしまえば楽になる・・・・・・。」そう本気で考えていましたから、家族にも危機感は強かったに違いありません。父も母も憔悴しきっていました。」」私も疲れていました。人生をなげていました。お酒が好きで入った、お酒をを売っている会社を病気のため退職し、ドンドン堕ちて行った過程は凄まじいものでした。フィアンセとも別れました。友人たちもどんどん去って行きました。誰も相手にはしてくれませんでした。酒好きの酒のみが、段々堕ちて行く・・・・・・。惨めでした。唇をかみ締めて、「これは現実ではない」「妄想だ」「夢だ」と、何度思ったことでしょう。内観をしました。小学校低学年のころの母について内観をしたときには、涙が止まりませんでした。だれよりも愛情を精一杯注いでくれた母の愛がどれほど偉大なものであるかをはじめて知ったからです。私は、父を憎んでいました。進学のときも、就職のときも、結婚を決めたときも、父に反対されました。父のせいでこんな目に遭っているのだと父を恨んでいました。小学校高学年のころを内観したとき、あれほど嫌だった父のことしか頭に浮かびませんでした。父は仕事で疲れているのに休みの日には自転車に乗れなかった私が乗れるように補助してくれました。言語障害児でいじめにあっていた私が普通に発音できるようにと、4キロ先の大きな川岸へ毎日連れて行ってくれ、発音練習をさせてくれました。
無骨だけれども厳しくもあった父の愛情をはじめて理解できたような気がしました。
涙が止まりませんでした。以前は、人の意見に耳を傾けることはしない。生意気でいやなヤツでした。今でも根っこの部分では、昔とちっとも変ってないかもしれません。でも今の私にはAAがあります。仲間がいます。困ったときには、愛の手を差し伸べてくれ、あるいは突き放して自分で考えろと言ってくれる仲間がいます。仲間は、生きていくためのヒントを与えてくれます。いま私は、自分とかかわってくれている人たちに感謝しています。
気づきを与えてくれる人に感謝。自分にも「ありがとう」。みんなにも「ありがとう」。
私たちには、何らかの生きて行く目的がそれぞれに与えられて、生かされているのだと思います。私は、まだまだ未熟者ですが、いつか笑える日が来る、その日のために生かされ生きているんだと自分の心に言い聞かせています。「平安の祈り」を小さな声で唱えながら。

富山県/あき


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