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2014年12月24日05:23

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いろんなことがあった先週 & 今月の定例研究会について

 先週は、私にしては頻繁に外出することの多い週だった。
 まず14日(日)には、小灘精一君率いるTorary Projectの表現に関する催しのために、西区京町掘りの安田画廊と、路上表現の現場である靭公園に出かけた。安田画廊では、空間そのものを表現とするようなコンセプトによる個々的な表現物や事物が配置され、その中に人間も入り込む形になり、靭公園ではノイズ的な音を皮膚感覚で聴かせるような演奏が行われた。近隣の誰かが「騒音」として通報したのか、警察官がやってきたが、このような表現行為には理解のある人物なのか、型通りの説明をしただけで引き上げていった。
 17日(水)は、外山恒一君が、全国的に展開している「囲む会」の大阪版として来阪したため、定例の場所でもある北区天満のたこやきマーガレットへ足を運んだ。この日は異常に寒波が強く、風の冷たい日だったが、そんな気候も何のその、京大や阪大の院生や学部生をはじめ、運動への意志や問題意識を持った若い世代が集った。彼らが行っている学内改革その他の問題から選挙まで話は広がり、政治否定や消極的な姿勢としてではなく、積極的な政治意識に基づく能動的な行為としての棄権の政治的意味を確認し、反社民、反構改のアナルコ・ファシズム的な論議に盛り上がった。
 19日(金)は、四万十川友美君のライブのため難波の会場に行く予定にしていたが、突然、火急の用件が舞い込み、ライブステージでの四万十川君の雄姿を見る機会は次の機会となった。
 20日(土)は、上記のTprary Projectの最終日で、この日の催しであるトークイベントに出席。映像文化史が専門で錬金術等の研究家であり武蔵美や大阪芸大の講師でもある松本夏樹氏と、Toraryの小灘精一君の司会で話す。テーマは「現代における前衛の可能性」だったが、反動を自認する松本氏と、反動の革命性を肯定する私との話は、前衛どころか、反保守、反革新の反動のラディカリズムへと向かい、表現や思想のユンガー的な塹壕戦的な現状から軍事的なものへと展開されていった。参加者からも、ベンヤミンやスピノザの名を出しながら作品と資本主義的世界における商品との関連についての問いがあり、商品の物神的現実から、作品と物神の問題その他の刺激的な質疑応答も行われ、それに関連して、現代における思想や表現の批判の現場は、経済の段階を過ぎ、本質的な意味での経営次元の問題であり、表現者の生存というところまで展開された。また、靭公園の方では、締めくくりとして、小灘君が未来派的なノイズ音楽に導かれるままに絵筆をとり、音に絵を描かせるというモニュメントが披露された。
 本来なら、月半ばの20日頃が定例の研究会だが、今月は、上記の催しと、年末の忘年会も兼ねるという意味で、定例の研究会は、12月28日(日)となった。
場所は、いつもの難波・千日前の、先日、テレビのNHKで取り上げられた味園ビルの2FにあるTorary Nand で、午後6時から9時、以降はいつもは二次会だが、今月は形式的だが忘年会を兼ねたものにする予定。前回までは、連合赤軍やアジア主義右翼の黒龍会についての拙論を読んできたが、今回は、現代音楽の出発点ともいわれるシェーンベルクについての拙論を読み、近代芸術の総括と、表現の根拠について考えていきたいと思っている。
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