http://sun.ap.teacup.com/souun/15449.html
より転載
首相や閣僚の靖国神社参拝への批判に「戦没軍人に感謝を捧げて何が悪い」と反発する人は、民主主義国の戦没軍人墓地を見てみるといい。
どこも静寂に包まれた穏やかな空間で、戦没軍人をむやみに礼賛・神格化したり、戦争目的正当化の「道具」として利用するような生臭い「政治」から切り離されている。
死者を「政治的に利用する」手法は、ナチスドイツも戦前からよく使った。
死者を「批判を許さない絶対的存在」に祭り上げ、現政府を「その死者と同じ祭壇」に置くことで、政府への批判を封じる盾として利用できる。
この構図により、政府の指導者は自国民を大勢死なせることの「責任」からも逃れられる。
戦没軍人に手を合わせて祈ることが目的なら、特定の施設に行かなくても自宅でもできる。
それは個人の内面的行為であり、集団で示威的に行う必要はない。
米国防長官や国務長官が、靖国神社には行かずに千鳥ヶ淵戦没者墓苑に詣でるのは、そこが「政治とは切り離された」国際基準での戦没軍人墓地だから。
日本会議の全面的支援で首相に返り咲いた政治家として、靖国神社の前身「東京招魂社」を建てた長州の出身者として、靖国神社の参拝は首相にとって避けて通れない「政治的義務」のようになっている。
メディアの朝日叩きで極右勢力の力が強まっている現状を、強行突破のチャンスと捉えても不思議はない。
クリント・イーストウッド監督の新作「アメリカン・スナイパー」予告編
http://bit.ly/1nTSAxM
米軍狙撃手の葛藤が主題のように見えるが、私の中では「イーストウッド監督に外れなし」なので、これも楽しみ。
舞台はイラクか?
米国では「ゼロ・ダーク・サーティ」のような、「CIA全面協力の完全自国目線の自国正当化の国策映画」(私見です)が高い評価を得ているが、その一方で「シリアナ」のような、イスラム過激派のテロを生む本当の原因を作っているのは誰なのか、という難しい問題に俯瞰的に取り組む誠実な作品も出てくるのが米国映画界の尊敬できるところ。
日本はどうだろう? 「かっこいい戦艦大和」や「かっこいいゼロ戦」「やむを得なかった特攻」「空襲下での悲惨な生活」を主題にする映画は珍しくないが、あの戦争全体の本質についての認識を深められるような映画が、ここ10年、あるいは20年で何か作られたか?
作らないのか、作れないのか。
転載終了
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物心ついた頃から戦争映画を多く見てきましたが、
近年、邦画で戦争の本質を描いたものはないと思う。
古い映画では、
「戦争と人間」は治安維持法と国家総動員法の時代の日本を
「ゆきゆきて神軍」では戦場での狂気を描いているとは思います。
愛国心に萌える方にお勧めの映画
「7月4日に生まれて」
「ジョニーは戦場へ行った」
女性には
オリバーストーン監督の「天と地」をお勧めします。
是非、主人公を自分に置き換えて観て下さい。
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