映画『寄生獣』を見てきた。
すごく良かった！
僕は原作の漫画が大好きで、
原作ファンとしては原作を壊されていないか、
とても不安だったのだけれど、
原作の良さを保ってて安心した。
不安が大きくて期待値を下げていたから良く見えたのかもしれないけど、
でも、とても楽しめた。
映画『寄生獣』は二部作らしい。
第二部は来年４月公開だそうだ。
原作の『寄生獣』は本当に内容が濃いし、強いメッセージ性があるので、
そりゃ２時間程度じゃ収まらないと思う。
で、第一部を見て強く感じたことは、
「母性」「母親の愛」。
原作でも母親の愛は重要なテーマになっていたと思うので、
この点にクローズアップしていたところがとても良かった。
「夢じゃなかったんだ…」
「今、そいつを切り離してあげるからね」
この二つのセリフが、
「母親」のシーンで重要なセリフなのだけど、
原作を読んだときも泣いたけど、
映画でもちゃんと描かれていて、泣いた。
そいつを切り離すシーンは、
原作とは違うアレンジになっていた。
原作は自ら切り離すことはできなかったのだけれど、
映画はもういないはずの母親がまた守ってくれた、という描写になっていた。
原作ファンの中では賛否が分かれるところかもしれないけど、
このアレンジは僕にはとても響いたし、好きだ。
第一部では寄生生物の田宮良子が、
「実験」として人間の子供を育てるのだけど、
これも実は「母親の愛」を感じるシーンに繋がっていく。
そのシーンはおそらく第二部で描かれていくと思う。
原作ファンとしてはいろいろ求めてしまうところがある。
例えばキャスト。
主人公の新一、恋人の里美、母親、田宮良子のキャストは、
ビジュアルやキャラクターとしてちょっと違和感を感じた。
里美役を橋本愛さんがやっていたけど、
橋本さんは映画では登場しなかった加奈というキャラのほうが適してると思うし、
里美役は能年玲奈さんみたいなピュアなイメージがある女優さんにやって欲しかったなぁと。
あと、ミギーの声も原作を読んだときのイメージとは違うカンジがした。
原作を読むとミギーはもっと知的なイメージがあるのだけれど、
声を担当した阿部サダヲさんはミギーを可愛いキャラクターとして設定したみたいだ。
でも、そういう違和感があったとしてもそんなに気にならなかったし、
それ以上に、田宮良子役の深津絵里さん、母親役の余貴美子さんの演技が素晴らしくて、
やっぱり経験豊富な女優さんはすげぇなぁって、
原作どうのこうのはどうでもよくなって、どんどん物語に引き込まれた。
阿部さんの声にも時間の経過共に慣れる。
あと、ストーリーもけっこうアレンジされていたし、
登場人物も原作より少なくなってしまっていたけど、
でも、10巻分ある原作を２部４時間にまとめるにはある程度の省略は必要だと思うし、
原作の良さを壊さない範囲のアレンジだと思った。
原作を知った上で、映画を見る楽しみ方を、今回学んだ気がする。
なにより素晴らしいと思ったのは、
寄生生物同士の戦いのシーン。
これはさすが「VFXといえば」の山崎貴監督というクオリティだった。
原作はもう20年ぐらい前の作品だと思うのだけれど、
映像化するにはこれぐらいの年月が必要だったと思わせてくれる、
そんな映像の凄さがあった。
田宮良子の変態するシーンは、
動きの速さにかなり衝撃を受けた。
それと、原作と時代が違うと感じる小物が面白かった。
主人公が聴く音楽プレーヤーが変わっていたり、
飲み物がオランジーナだったりするところ、
そんなところに原作との時代の違いを感じて面白く感じた。
寄生獣というのは、
人間に寄生する謎の生物ということだけど、
「寄生獣」が伝えようとしているのは、
地球に寄生しているのは何かってこと。
寄生獣のTVCMで語られているのは、
映画の冒頭シーン。
そのセリフ。
ここに答えがある。
地球上の誰かがふと思った。
『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか』
地球上の誰かがふと思った。
『人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるだろうか』
誰かがふと思った。
『生物みんなの未来を守らねば……』――
主人公新一が寄生したミギーに向かって、
お前らは悪魔だ！と言い放つ。
それに対して、
悪魔の意味をネットで調べたミギーは、
悪魔という言葉に最もふさわしいのは、
人間だと思うぞ、と答える。
この惑星に生きる生物として、
いろいろ考えさせられる作品なのだ。
ただ、「人間」として大切なことも教えられる。
ミギーたち寄生生物は、
自分の身を守ること、
自分の種を繁栄させることしか考えない。
だからミギーは言う。
人間は自分を犠牲にして他人を守るという不思議な生き物だ、と。
自分が人間として生まれたこと、
その意味、本質を知る言葉だと思う。
「寄生獣」は、
地球、環境問題、生物、人間、愛、
そんなことを問う作品だと思う。
第一部は「母親の愛」を強く感じた。
第二部はもっとこの作品の核心に迫っていくのだと思う。
第一部のラストで登場した最強キャラ、後藤（浅野忠信）が、
その最強ぶりを発揮するだろうし、
市長（北村一輝）の大演説も注目だ。
そして、人間の子供を身籠った田宮良子の最期はどう描かれるのか。
新一と里美はどうなる？
第二部も盛りだくさん、
来年４月が待ち遠しい。
最近、“サンゴが白くなる前に”を歌う前に、
「寄生獣」の話をするのが、
理解していただけたかな？
映画の冒頭のセリフは、
“赤い森”にも通じる。
“赤い森”は原発をテーマにした歌なのだけど、
原発を寄生生物と置き換えると…。
そして、第一部では、
「われわれはどこから来て、どこへゆくのか…」なんてセリフもあった。
“Smile”だ。
なんて、
本当に僕はこの作品がめちゃくちゃ好きなのだ。
来年４月に第二部があるから、
僕はまだまだ「寄生獣」を語り尽くすと思う。
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「歌の世界最強タッグシリーズ2014」
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☆ボクシング観戦記第86試合☆
-ボクサースーパースター列伝/マニー・パッキャオ編-
◇WBCインターナショナル王座戦◇2006.1.21＠米国ネバダ州ラスベガス『トーマス＆マック・センター』
マニー・パッキャオ（王者：フィリピン）×エリック・モラレス（メキシコ：挑戦者）
パッキャオ対モラレスの第二戦。
第一戦はボクシング史上に残る名勝負の末、
モラレスの判定勝利！
さぁ第二戦はどうなる!?
１回、前半ジャブで距離を取りパッキャオがやや攻勢。モラレスが連打し、ワンツーでぐらつかせる。
２回、パッキャオの左ストレートが２発ヒット！モラレスが返すもパッキャオの左ストレートがヒット！モラレス後方に倒れそうになるも、両手を広げて効いてないアピール。凄い打ち合い！
３回、モラレスが連打！パッキャオ効いてないとアピール。パッキャオが連打！モラレスが効いてないとアピール。会場は大歓声。
４回、モラレス、左ジャブ、右ストレートをヒット！
５回、モラレス、左ジャブ、右ストレートをヒット！パッキャオ左ストレートをヒットもモラレスの左ジャブがヒット！
６回、会場は「マニー」コール。パッキャオ、左ストレート、ワンツーをヒット！連打も浴びせ、ラウンド終了間際にはロープに詰めて連打を放ち、モラレス、後方に倒れそうになる。モラレス、レフェリーに体が当たりなんとか持ちこたえる。
７回、モラレス、左ジャブをヒット！連打も浴びせる。パッキャオも右をヒットさせる。
８回、パッキャオ、右、右アッパーをヒット！打ち合う。パッキャオ、連打、モラレスも連打！モラレス、スウェーバックでかわす場面も。
９回、モラレス、右アッパーをヒット！パッキャオ、左ストレートをヒット！モラレス、距離を取ってゴングを待つ。疲れか…。
10回、パッキャオ、コーナーに詰める、パッキャオの左ストレートがヒット！モラレスDOWN!!!カウント８で立ち上がる。しかし、パッキャオの左ストレートが再びヒット！モラレスDOWN!!!レフェリーがSTOP!パッキャオのKO勝ち！
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素晴らしい試合！
モラレスが徐々に疲れを見せ、ついにダウンというカンジ。
10Rでも底なしの体力を見せて連打を放ったパッキャオの見事なリベンジ達成！
そりゃラスベガスの心を掴むよなぁ！
○パッキャオ（10回 KO）モラレス●
僕の採点
パッキャオ×モラレス
�。后�10
��10×９
��９×10
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熱狂度：★★★★★（96点）
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