続　メディアは公平であるべきだが・・・

■公約に「カジノ」追加＝推進派がねじ込み―自民【１４衆院選】
(時事通信社 - 12月03日 17:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3169161

自民党から報道機関に圧力（と言っても紙ぺら１枚）があった。
・・・ここまでは、知っていても、具体的な項目を知らないと問題点がわかりにくい。
「公平・中立な報道を求めて何が悪い」と思う人もいるだろう。

１　出演者の発言回数・時間を公平に
２　ゲスト出演者選定
３　テーマについて特定の立場から特定政党出演者への意見集中がないように
４　街角インタビュー・・・について一方的意見に偏らないように

面倒くさいので簡略化し、番号をつけた

１について
私が見る限り、むしろこれはテレビ局側が一生懸命公平にしようとしているのを政治家がぶっ壊している。

自分の政党の主張をする際に、他の政党のことをあげつらって喧嘩をふっかける政治家がいる。（特に安倍氏、橋下氏のが目に余る）
たとえば、自民党議員が「民主党さんは無責任にも・・・した」とか、「共産党はこんなことを言っている」とか、あるいは橋下氏は特に「民主党は・・・」「自民党は・・・」「公明党は・・」と他の政党をあげつらって批判する。

すると、言われた側が「ちょっと言わせてください。今、明らかに事実と違うことを言われたんですから、ここは反論させてください」
となる。

悪いのは政治家たちなのに、この点について責められては、報道機関は委縮するだけである。
１〜４全体に言えることだが、仮に報道機関に文句言うなら、選挙管理委員会がやるべきだ。自民党から見て不満なものが「不公平な報道」という基準では困る。

次に順序を変えて３にいこう。
「テーマについて特定の立場から特定政党出演者への意見集中」があるのは当然ではないか。
たとえば、「アベノミクスについて」をテーマにするのは当然であり、これをテーマにすれば、自民党に対して他党から意見が集中するに決まっている。
私が自民党だったら、たとえ批判されようが、批判されるたびに自分の政党の政策をアピールできるので、むしろありがたいと考える。

たとえば社民党は同性愛を公表している石川大我候補を東京比例１位にした。
今これを読むまで知らなかった人も多いだろう。
もし、「自民党にばかり意見を集中させるべきでない」というならば、「社民党は同性愛公表の候補を比例１位にしましたが、このあたりについて新党改革代表の荒井さんから社民党の吉田さんに対して一言」と司会が振ることになる。

あ、今これを読んで初めて
「新党改革という政党の代表は荒井さんという人なのか」
「社民党の代表は吉田さんという人なんだ。福島瑞穂さんじゃなかったんだね」
と知った人もいるであろう。

たとえ批判であろうがなかろうが、まずは知ってもらうことの方が重要なのである。
「集団的自衛権」という言葉を今年初めて知った人も多いだろう。
アベノミクスや集団的自衛権について集中すればするほど、
「自民党か、それ以外か」
という構図になる。これは自民党に有利なのである。

仮にここで「同性愛は是か非か」という話題になれば、今や党首の名前さえ知られていない社民党が目立つチャンスである。
仮に「同性愛なんか大嫌い」という人が多かったとしても、マイナスの１票を入れられるわけではない。
この話題が出たとたん話は「社民党対その他」になるのである

討論番組で次世代の党に「国家緊急権なんて、とんでもない」という批判が出たら、その時こそチャンスなのである。
「自主憲法」「国防軍」「国家緊急権」などを自民党よりもっと明確に打ち出していると知った時、右寄りの国民は「自民党より次世代の党の方が良い」と考えるかも知れない。
左寄りの国民は、一層嫌悪感を抱くだろうが、次世代の党が国家緊急権を主張していることを知ろうが知るまいが、左寄りの人は元々次世代の党に投票するつもりはなかっただろうじゃら、マイナスにはならない。

タレントはキャラクターを極端に打ち出す。
なぜか。
「嫌われない」ことよりも、「１割、１％でも良いから好きになってくれる人を作る」ことの方が重要だと理解しているからである。

ぶりっこは、９割から嫌われる覚悟でぶりっこを演じきった方が一部のマニアから熱狂的に支持される。
磯山さやかさんは下手にダイエットなどしない方が、一部のぽっちゃりマニアから支持される。

討論番組で自民党の公約に批判が集中するのは、実に自民党に有利なのである。
そこにわざわざ文句つけるとは、損なことをするものだ。


報道機関はこの圧力を連日批判すれば良いものを、ほとんど取り上げないのは、紙ぺら１枚の圧力に屈してしまったのか？

オタクのコーナー
磯山さやかさんくらいのぽっちゃり度では満足できない方には、
「土偶アイドル」
水樹たまさんがお薦め