山形石雄 先生が贈るファンタジー作品もアニメ化が決定し、「ダッシュエックス文庫」に
場を移して登場する第5巻は「黒の徒花」の存在と“テグネウ”の思惑に振り回されます。
(イラスト:宮城 先生)
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http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631008-6 】
「黒の徒花」について知れば知るほど六花には害しかない。でも単に殺めてしまうと更に
とんでもない罠が発動すると分かれば一旦“フレミー”について深く言及するのを避ける
のも納得。その“アドレット”の配慮を知らぬが故に彼女は自身の事に触れてしまいます。
“フレミー”がどういう思惑に沿って育てられたか、という残酷さをまざまざと見せつけ
られると共に「七人目」というキーワードが重なり何度目か知れない疑心暗鬼の内紛状態
へと突入する六花の勇者たち。実にもどかしくて、やきもきさせられることしきりです。
“デグネウ”の手のひらで踊らされている感にあふれる展開。“アドレット”の機転で
何とか“フレミー”殺害、自殺は食い止めたものの、その「愛の力」すら疑わなくては
ならないという衝撃的な引き具合。袂を分かつ2人に起死回生の道はあるのか、注目です。
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