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2014年11月28日09:34

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圧倒的な筆力で書き下ろされた80数ページにわたる序章「原発事故をめぐって」>  池内了『科学・技術と現代社会』

科学・技術と現代社会 上

著者池内了

1995年、それまで宇宙物理学を専門としてきた著者は、阪神・淡路大震災、オウム真理教事件、高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏出事故の発生をみるにおよんで、科学・技術・社会論に自分の足場を移した。科学と技術がいかにして科学・技術という一セットになったのか、それらは社会とどう影響を互いに及ぼしあっているのか、そこからどのような問題が新たに生じているか。専門家としての科学者は社会に開かれていなければならない。以後の著者の歩みは、科学者の社会的責任とつねに一対をなしていた。
本書は2007-2012年、総合研究大学院大学で足かけ6年にわたって行われた講義録をもとに再構成したもので、文字通り著者のライフワークを記す。全2巻・800頁近いこの大著には、著者が見・考え・実践してきたすべてが映し出されている。

(上)は、圧倒的な筆力で書き下ろされた80数ページにわたる序章「原発事故をめぐって」を筆頭に、全8章と3つの課外講義。人類の祖先が二本足歩行を始めた600万年前からSTAP細胞問題まで、圧巻の科学論である。

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目次


はじめに

序 章 原発事故をめぐって
1 何が「想定外」であったのか?
一・一 地震の規模/一・二 津波/一・三 原発事故

2 原発の長所と反論

3 原発の問題点
三・一 原子炉破壊問題/三・二 放射線被曝問題/三・三 放射性廃棄物/三・四 廃炉問題

4 原発に関連するその他の問題
四・一 核燃料サイクル問題/四・二 プルトニウム問題/四・三 原発の単能性問題/四・四 原発立地の金権支配

5 付随して明らかになったこと
五・一 原発の反倫理性/五・二 微量放射線被曝問題/五・三 電力会社の地域独占体制/五・四 よく言われたこと

6 原発の事故確率
7 ストレステスト
8 原子力ムラ
9 日本の電力エネルギー事情

10 脱原発のコストと施策
一〇・一 脱原発のコスト・ベネフィット解析/一〇・二 脱原発のコスト/一〇・三 原発を止めて節約できるベネフィット

11 電力の地域独占
12 ドイツの挑戦と困難
13 日本の私たち
14 科学への信頼

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
http://www.msz.co.jp/book/detail/07834.html

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