mixiユーザー(id:10827658)

2014年11月23日23:58

706 view

宝塚歌劇を見てきました

 下手な説明しても、正しく判って戴くのはムリです。
百聞は一見に如かず、とはこのコトだ・・・ と つくづく思いました。

 演し物は、【白夜の誓い -グスタフIII世、誇り高き王の戦い】
2014年11月7日から12月15日に宝塚大劇場、2015年1月2日から2月15日に東京宝塚劇場
にて、宙組により上演予定。宝塚歌劇団創立100周年の大劇場最後を飾る公演です。
これは、宙組トップ凰稀かなめさんの退団公演でもあります。

 その昔、宝塚で春日野八千代さんの「虞美人」を観ました。
舞台は素晴らしく、特に主題歌「虞美人草」に夢中になり、しょっちゅう口ずさんで
いました。今でも全て宙で歌えます。余程、感動したんでしょう。漢文で虞美人を
習ったことも有って、本当にのめり込んでいました。

 でも、この「白夜の誓い」はそういう感動は無かった。お芝居は素晴らしかったし、
台詞も分かり易く、訓練され尽くした宝塚スターたちの演技にも感動しましたが・・。

 席は、S席でしたが特等席ではありませんでした。特等席はSS席です。妹が言うのに
かぶりつきはスターがよく見えるけど、全体像を楽しむには、S席の方がいい由。
大きく観るには、双眼鏡で充分でした。特にラインダンスの時はそう思いました。


 驚いたのは、休憩後の併演グランド・ショー『PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―』です。
このダンスは、もう圧巻でした。ラインダンスの美しさも、昔に較べ格段の進歩・・。
これは、何回観ても飽きないと思うほどでした。こればかりは、DVDや大型TV画面が
幾ら頑張っても、あの舞台の息をも尽かせぬ熱気は伝えられないでしょう。

 スターの皆さま、その姿勢の良さにも驚嘆しました。進む後から頭や顔が付いてゆく
かと思うほど、特に娘役は背筋が伸びていました。この姿勢で歩けば、どんなブスも
オカメも美人に見えそう。自分の姿勢の悪さに辟易している私、それを痛感しました。
 
 演劇鑑賞会でお芝居は観ますが、この舞台の台詞の聞きやすさは夢のようでした。
オーケストラボックスは深く、指揮者の頭が少し見えるだけ。音響の良さは流石です。
椅子も体に馴染んで全く疲れません。

 休憩時間に席で食事が出来るのも、一日2回公演を成功させている秘訣でしょうね。
公演の冊子を買いましたが、知らないスターだらけでした。でも、【白夜の誓い】は
力の入った作品でした。流石、歌劇団創立100周年の最後を飾る公演です。

 私が知ってる人は、ヨッちゃんこと春日野さんを筆頭に、新珠三千代、淡島千景、
梓真弓、八千草薫、有馬稲子、扇千景、鳳八千代、明石照子、寿美花代、淀かほる、
那智わたる、浜木綿子、加茂さくら、天津乙女、上原まり、乙羽信子などなど・・。
今の人が聞いたら、エー?と言いそうな人ばかりです。

 当時、衝撃的だったのは、公演中、舞台衣装の裾がせりの駆動部分に巻き込まれて
亡くなった香月弘美さんです。ドレスの裾は広いので関係者は留意してたでしょうに
起きた事故でした。新聞記事を見たときの戦慄が、今でも思い出されます。

 今回、舞台でせりが上下するたび、彼女の傷ましい死がせりの装置を改善し、その後
の事故を防いだことを思いました。いい加減な観劇レポートですが、ご報告まで。

 機会があれば、この舞台、お薦めですよ。
5 7

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する