以前は翔べていた鳥もすっかりと羽を失い翔べなくなってしまった。
羽を休めていても、回りから追いたてられ、翔ばなくてはならず、休む事も許されず、頑張って来た結果が羽も失い、翔べなくなった鳥となってしまった。
翔べなくなった鳥は、どう生きたらいいのだろうか?
羽があっても、以前のように元気良く翔べず、ボロボロになった羽で何とか生き長らえている。
生きていても、いつ、禿鷹やカラスなど、天敵に狙われるかも知れない。
それでも死ぬ事も許されず、生きるしか無いのでボロボロの羽で生きていくしか無いのだ。
渡り鳥なら、仲間がたくさんいて、いつか一緒に別の場所に移動する事も出来るのでしょうが、この鳥はたった1羽で生きて行かなければならず、例え、仲間が傍にいても、孤独だ。
いつかは死ぬかも知れないと知りながらも、命の尽きる限り、生きるしか道の無い鳥には、行き先も無く、ただ、孤独に耐え、いつか命が尽きるのを待つしか無いのです。
人間なら、誰かに助けを求め、助けられ、生きて行く事も可能かも知れません。
羽を失った鳥は、いつかは、カラスや禿鷹に食べられる事を恐れながらも、覚悟して、それでも生きて行くしか無いのです。
私達人間には、寿命があります。感情があって、心があって口がきける。
植物も生きているけれども、口が無いために痛いとかやめてとか言えない。
私達は口がきけるのだから、誰かに助けを求める事が出来るのです。
人間は鳥や植物と違って脳があって考える事が出来ます。
だから、本当に苦しい時は他人でも、傍にいる人でも甘えていいのです。
でも、私は、苦しくても、辛くても、人前で泣く事も、甘える事も許されません。
もっともっと苦しんでいる人は大勢いる。
もっと、自分より、辛い立場の人がいる。
だから、苦しくても、辛くても、だからこそ
笑って過ごす。
私にとって、足を失ったも同然の自分がこの鳥と同じだと思いました。
でも、人間には、希望があり、未来がある。
例え、病気になって心が弱っても、負けたくない。
必ず乗り越えて、さらに上を目指す。
小さな幸せを大きな幸せに変えていく。
この身体と向き合って生きていくしかないのだから、辛くても頑張る。
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