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2014年11月22日13:13

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延命処置

■重要文化財にカビ 財政難で空調更新できず 金沢文庫
(朝日新聞デジタル - 11月22日 10:24)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3153392

これからこうしたことは増えてくると思います。
作る時に、交換することなど考えもしていませんから。
10年以上先なら作った時の担当者なんていませんからね。
特に、新設する時にコンセプト重視で規格外の機器や建材を使うと補修や建て替え時に莫大な費用が発生します。
確かに、新設時には他の建造物との差別化が出来ますが、将来のメンテナンス費用が考慮されていないことがほとんどです。
空調機器なんてのは見えない場所にあるので、それほど特異な機器が使われることはありませんが、集中制御型の場合は、室内の端末も含めての更新となれば、それなりの費用が必要になります。
もちろん、将来の建て替えのための内部留保は行われていますが、一般マンションの建て替え費用等に比べるとかなり甘いと思います。
将来的に収益が上がればそれで補填できるという考え方もあるのでしょうね。
あるいは、債務返済が進んで、新たな建て替え費用の借入が出来るまで、という考え方もあるのでしょう。
今春、事務所のPCが「XP問題」で騒いだ背景にもこうしたことが関係しています。
新築したビルで15年から20年くらい経過した頃にメンテナンス関係を管轄する総務課長になるのが一番苦労すると言われるのもそのためです。
それまで、メンテナンス関係の費用はほとんどかからなかったのに、このくらいの年数になると一斉に機器が不具合になってくるために、修理、交換費用が急増してきます。
それは、その時の管理担当者の責任ではなく、経年変化によるものですが、経営者は時の管理者を責めることになります。
そこで、金のかかる工事は極力先送りしようとすることになります。
少しでも長持ちさせようと、効率を落としたり、環境が悪化するのを承知の上で必要以上に機器を停止させたりするようになります。
それでも本当に動かなくなったり、暴走するようになって、ついに換装ということになります。
機械にも寿命はあります。
それをしっかりと把握して、その準備をしておくことが大切なのですけどね。


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