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2014年11月19日12:08

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駅のエスカレーター

■全国3500駅、2020年度までにバリアフリーに
(朝日新聞デジタル - 11月18日 23:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3147662

先日、僕の母親が、と或る駅に行ったところ、駅の構内が騒然としていたらしい。

何があったのかと、ホームに降りる階段を見てみると、階段の下のホームに年配の女性が倒れている。
周りには駅員の方が介抱されていらっしゃるが、女性の頭からは血が出ていて、階段にもかなりの血が付いていたらしい。

近くに居た若い女性が、連れの女性と会話している話の内容を聞いていると、どうやら、その年配の女性は、駅のホームへと階段を降りようとしていて、階段の途中で足を踏み外したらしい。
で、そのまま階下のホームへ転落し、頭を怪我されたということだ。

その駅には、ホームへのエスカレーターが上りしかついていなかったらしい。

その年配の女性は、脚が不自由だったか、そうでなくても、膝が悪かったのだろう。
女性は、50代前後を境にして、変形性膝関節症の症状が現れる人が顕著になる。

実は変形性膝関節症の方はよく知っておられるだろうが、この症状が出ると階段を上る時より、下る時の方が痛みが強くなり、症状が酷くなると痛みが強くなり、階段を下るのが困難になる。

この年配の女性は、恐らくはそう行った状況で、階段の途中で足を踏み外し、ホームへと転落されたのではないだろうか。
一歩間違えれば、命に関わる大変恐ろしい事故だ。

僕ら、若くて健康な人間は、駅にエスカレーターを設置する時、上りか下りか、どちらか一つしか設置出来ないとしたら、迷わず上りの方を優先的に設置しようとするだろう。
何故なら、階段を歩いて上るのと下るのを考えた時に、上る方がシンドイからだ。

しかし、先述のように、脚が不自由な人、特に高齢者で、変形性膝関節症がある方にしてみれば、上りの階段はゆっくり上ればどうにでもなるんである。
仮に躓いても、脛を階段で打つか前のめりになるくらいで、大した怪我になる危険性は少ない。
でも、これが下りなら、それは一歩間違えれば、階段の下まで転落してしまうという大事故になり兼ねない。

これは何も脚の不自由な人、膝の悪い人ばかりではない。
例えば、目の不自由な人。
例えば、お腹の大きな妊婦の人。

階段を下る途中、お腹の大きな妊婦さんが足を踏み外したら、なんて考えると、本当に恐ろしい。

暮らしの移動を気持ち良くするために。
まずは、僕ら若くて健康な人間が普段意識していないところに、どんな不便や危険が潜んでいるか、少し考えてみる必要がある。

駅のエスカレーターは、そんな普段意識していない不便や危険の一つだ。

確かに最近は、下りのエスカレーターとは別にエレベーターが設置されている所もある。
でも、本当にそれは、そうした人たちにとって、便利で有用に働いているのか。
それも考えてみる必要がある。

そして、せめてエスカレーターを設置するなら、できたら下りのエスカレーターを優先的に設置してもらえたら、と思う。


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