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2014年11月16日18:32

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【文字起こし】2014.11.15 ラジオ・フォーラム第97回 小出裕章ジャーナル【鬼気迫る小出裕章国会証言を振り返る】

2011年5月23日 参議院・行政監視委員会「原発事故と行政監視システムの在り方」 小出裕章参考人

内容文字起こしはコチラ↓
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65737210.html
(座間宮ガレイ氏のブログ『ざまあみやがれい!』より)



ラジオ・フォーラム第97回
http://www.rafjp.org/program/097/

小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/

京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ(小出氏が所属)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

小出裕章氏講演会情報
http://healing-goods.info/koide/


【内容文字起こし】

パーソナリティ:西谷文和(ジャーナリスト)

西谷:あ、小出さん?

小出:はい。

西谷:今日もよろしくお願いをいたします。

小出:こちらこそよろしくお願いします。

西谷:えー小出さん、本当にこの安倍内閣は、原発の再稼動本当にやるつもりですよね。どう思われますか?

小出:呆れた・・・と言うか、本当に困った人たちだと思います。日本で58基の原子力発電所がこれまで認可して動いてきたのですが、その58基の原子力発電所に、全て、安全性を確認したとお墨付きを与えたのは、自民党政権なのです。もちろん福島第一原子力発電所の原子炉についても、自民党が、安全性を確認したとしてお墨付きを与えたからこそ動いてきた、のです。

西谷:はい。

小出:えー、その、福島第一原子力発電所が、本当に悲惨な事故を引き起こしている・・・わけで、本当であれば自民党の人たちは犯罪者と呼ばなければ・・・呼んで、処罰をしなければいけないと私は思うのですけれども、

西谷:誰も責任取ってませんからねえ。

小出:そうです。誰一人として責任を取らないまま、また安全性を確認して再稼動させる、あるいは新たに原子力発電所を作る、あるいは新たに輸出までするというようなことを言っているわけですから、言葉は悪いですけれども、正気の沙汰とは思えません。

西谷:はい。それでね、小出さんね、まあ改めてですね、この情勢の中で、あの・・・ちょっと調べてみますとね、小出さん2011年5月ですから、事故から2ヵ月後にですね、その、小出さんは国会に行かれてですね、

小出:〈笑)・・・はい。

西谷:国会議員の前で、もう原発は進めてはいけないと、本当にあの、素晴らしい内容の証言をされているのですが、

小出:はい。

西谷:あれ・・・あの、YouTubeでですね、流れてますので、リスナーの皆さんも是非一度ご覧頂きたいのですが、あの証言内容でちょっとお聞きしたいんです。よろしいでしょうか?

小出:はい。

西谷:あの・・・小出さんはまず、国会議員さんの前でですね、石油や石炭が枯渇すると思っていたけど、それで私は原子力に入ったが、調べてみたら、原子力の燃料ウランはもっと少ないと、

小出:そうです〈笑〉。

西谷:これ、気が付いたということですが、これはもう、圧倒的にウランは少ないんですか?

小出:圧倒的に少ないです。

西谷:ああ、そうなんですか。

小出:石油に比べても、発生できるエネルギーに換算して、石油に比べても数分の1しかありませんし、石炭に比べれば数十分の1しかないという、まことに貧弱で馬鹿げた資源なのです。

西谷:小出さんはそこで、あの・・・原子力村の人々は、少ないけれども、これをプルトニウムに変換して使うんだと。

小出:そうです。

西谷:ね。だから濃縮して加工して、高速増殖炉で再処理をしながらサイクルで使うと、だからやるんだと、こういうふうに言ってきたのですが、先生はそこで、でももんじゅが動いてないじゃないかと、こういうふうに仰ったわけですよね?

小出:そうです。えー、今聞いていただきましたように、地球上に存在しているウラン自身は、大変貧弱な資源なので、原子力を推進しようとしてきた人たちは、そのウランの一部、まあ燃えない、本当は役立たずのウランを、プルトニウムに変えて利用する。そうすれば、原子力の資源量が60倍になるので、まあ石炭と同じくらいの資源にはなると、言ってきたのです。ただそれをやるためには高速増殖炉という原子炉が必要で、

西谷:はい。もんじゅですね。

小出:日本ではもんじゅという、まあ実験用の小ちゃな原子炉をとにかく動かしてみようとしたのですが、そのもんじゅという原子炉は、既に1兆円ものお金を注ぎ込みましたけれども、

西谷:1兆円ですか。

小出:はい。豆電球1つ点けることができないという〈笑〉、

西谷:〈笑〉

小出:そういう状態で今日まで来ているのです。

西谷:1兆円を使って、ねえ〈笑〉。

小出:はい。

西谷:あの、小出さんは国会の中で、1億円の詐欺事件を起こしたら、まあ少なくとも1年間は、刑務所に入らないといけない。そうすると1兆円の詐欺なので、1万年の罪だと。

小出:〈笑〉・・・そうです。

西谷:で、もんじゅの責任者が仮に100人いるとすれば、一人当たり100年入ってもらわなアカンと、こういうふうに仰って・・・

小出:そうです。要するにできないんですねそれでも。

西谷:はい。その話も聞きたいのですが、その後でですね、この国会の中で先生は、実際に起きたじゃないかと。福島の事故はね。

小出:はい。

西谷:実際に起きた時に、行政の側、つまり政府の側も非常に不適切で、防災というのは危険を大きく想定するのが鉄則なのに、政府は一貫して事故を過小評価したと、

小出:そうです〈笑〉。

西谷:このように言ってましたが、これはどういうことでしょうか?

小出:はい。え・・・元々その原子力発電所というものは巨大な危険を抱えているわけで、そういうものが事故を起こした場合にはどうするかということをあらかじめ、きちっと防災訓練でも何でもしておかなければいけなかったわけですが、

西谷:そうですね。

小出:原子力発電所だけは大きな事故を起こさないと、いうことにしてしまって、

西谷:安全神話で。

小出:はい。住民の避難訓練なども、ろくにやったことがなかったわけです。

西谷:はい。

小出:そして事故が起きたわけですけれども、もう事故が起きてしまえばそんなことを想定もしていなかったがために、情報すらがほとんどきちんと流れなかった、のです。

西谷:そうですね。隠されましたよね。

小出:はい。特に例えば、え・・・政府の側では、オフサイトセンターというのを作って、そこが政府として情報を集めるということにしていたのですけれども、オフサイトセンターにいた政府の職員は、事故が起きた途端に逃げてしまったのです(※1)。住民を放ったらかしにしたまま逃げてしまいましたし、情報をきちっと把握することすらができない。そして把握した情報にしても、例えば、まあ当時は民主党政権だったわけですけれども、え・・・民主党の政権には流さないというようなことを官僚たちがやったわけです(※2)。

※1:東京新聞 2014年11月13日 『事故翌日に福島第一から逃げ出した保安検査官四人は「放射線量が上昇し、身の危険を感じた」と逃げた理由を述べた。四人は福島第一に戻されたが、この際、一人は「現地に行ってもどうにもならない。なぜ行かなければならないのか」と拒んだ。所長が説得し原発内に戻したという。だが、福島第一に戻っても、積極的に情報を集めようとしなかったと、政府事故調の報告書でも批判されている。四人は戻った翌日、無断で再び撤退した。』→http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014111302000128.html

※2:ドイツZDF『フクシマの嘘』→http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-546.html


西谷:あ、政権に流さなかったんですか?

小出:そうです。

西谷:あと、その、SPEEDIも隠しましたよね。

小出:はい。えー、事故が起きた時に、どちらの方向にどれだけの放射性物質が流れて、住民がどれだけ被曝をするかということを、きちっと、まあ予測を立てるというものがSPEED位というものの、え・・・役割だったのですけれども、そのSPEEDIは、実は動いていたのです。

西谷:はい。

小出:開発に100億円以上のお金をかけて、

西谷:100億年のお金をかけてねえ。

小出:はい。たくさんの方々がそれにまあ、ん・・・従事して仕事をしていまして、事故が起きた時は彼らは多分不眠不休で、仕事をしていたと思います。ただしその結果が、住民には知らされなかった。外務省を通じて米軍だけには知らされたけれども、住民には知らされないということになってしまったのです。

西谷:あのー、小出さんは最後にですね、国会証言の最後に、ガンジーの7つの社会的罪ということで、「理念なき政治」とか、「労働なき富」、「道徳なき商業」、などを挙げておられますが、

小出:はい。

西谷:この「道徳なき商業」ってまさに、この、そのものですね。

小出:はい。まさに東京電力そのもののことだと私は思います。

西谷:4つ目は「人格なき学識」ってあるんですが、

小出:そうですね。

西谷:あの、事故後にたくさんね、東京大学の教授とか出てきて、メルトダウンしてないとか仰ってましたけど、

小出:はい。本当にまあ科学技術というのはですね、単に何かその、知識さえあれば良いというふうにこれまで進んできてしまったわけですけれども、知識だけ集めて、人格もなければ知恵もないという状態で、国家の中枢に多くの学者たちが集まってしまったのです。

西谷:そして、残念ながら、安倍内閣になってまた、再稼動ということで、本当に・・・何て言うんですか、道徳なき商業、人格なき学識がまだ続いてるということですね?

小出:はい。まあ、あの、政治のことを言えば「理念なき政治」と言うのですけれども、全く理念のないまま、ただただ安倍さんは経済最優先と言ってるわけで、本当に恥ずかしい国だと思います。

西谷:はい。よく分かりました。小出さん、ありがとうございました。

小出:はい。ありがとうございました。

【文字起こし終了】


国は放ったらかし…福島からの避難生活者が現状訴え
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=3143850
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