道の駅・伊東マリンタウン発着の「イルカ号」というグラスボートで、エアデール母娘と遊覧するつもりだったが、「イルカ号」は出発したばかりで次の出船まで小一時間かかると、案内所で聞いてガッカリした。
だが、もうひとつのワンコも乗船できる遊覧船が、もう少ししたら出船すると案内所で聞いて、乗船券を購入した。
車に戻って、エアデール母娘を車から降ろし、出船までに排泄をさせておこうと敷地内を散策し、写真撮影もした。
いよいよ出船の時が来た。乗る船は、海賊船と名乗る「ゆーみんパイレーツ」という高速艇で、乗客は私達と女性が1名だけだった。
私とエアデール母娘は、操舵室後方の吹きさらしのデッキ席(2階)に陣取った。
真冬だが、晴天で暖かくて助かった。ワンコ達には暑いぐらいで、ハーハーと口から舌を出して呼吸していた(画像↑…左・娘グレイス、右・母アトリ。ワンコ達の後方の赤い船が「ゆーみんパイレーツ」)。
私は、15年ほど前までは沖に出る釣り船に頻繁に乗って魚釣りをしていて、波が荒くても、ウネリがあっても平気だが、エアデール母娘は初めて船に乗る。
それも、波がほとんど無い池や湖ではなく、波が荒い海で。ワンコ達が船酔いをしないか心配で、ちょっと可哀想な気もしたが、当たって砕けろだ。
あいにく、ウネリは無いが少し波が荒く、通常のコースとは違うコースを行くとアナウンスがあった。
「本日天気晴朗ナレドモ波高し」というところかな。私には、そう波は高そうには見えなかったけれど。
まず、沖へ向かうようだが、「イルカ号」とは違って高速艇なので速度も出していて、波に逆らって航行しているのでピッチング(縦揺れ)がきつい。この船で一番高い位置の2階席なので、ローリング(横揺れ)も増幅する。だが、水面からかなり離れているので景観が良い。
私はヘッチャラだが、ワンコ達が大変そうだった。母犬のアトリなんか操舵室の壁にピッタリくっいたまま。床はツルツルと滑りやすく、ゴム底靴を履いていないワンコとしては賢い選択だろうな。
娘犬のグレイスは、アトリに比べて平気そうだったが、揺れに慣れるまで私にしがみついていた。
20羽ほどの海鳥が船のそばを離れず、人間の手が届きそうな距離でニャーニャー鳴くので、グレイスは気になるようだった。猫が、空から襲って来たかとでも思ったかな(笑)。
この海鳥は、ウミネコと船内アナウンス。このような海鳥でパっと思いつく言葉はカモメだが、ウミネコもカモメ科の鳥で、当然ながらカモメによく似ている。
アナウンスには無かったが、カモメは渡り鳥で見かけることは少ないので、沿岸で見かけるのは殆どウミネコ。
ウミネコとカモメの違いは、嘴や眼や脚の色などがあるが、飛んでいる時は尾羽がよく見えるので識別しやすい。尾羽の先端あたりが黒ければウミネコ。
若い頃、真鯛を狙いとする船釣りを頻繁にしていたが、針先の餌(オキアミ)が海面付近から沈んで行く前にウミネコが飲み込んでしまい、その口に釣り針が刺さって、やむなく船上に釣り上げ、釣り針を外して放してやったことがある。
川奈や熱海が一望できるほどの沖まで出た辺りで、船は母港へ向かって引き返した。視界が良ければ、富士山も見えるらしいが、あいにく富士山周辺は曇りがちで…このあと、朝霧高原に着いてよく分かった。
グラスボートである「イルカ号」は、海底の様子を観察できるのが売りなので、海岸から余り離れないところを航行しているようで揺れも少ないだろう。
一方、高速艇の「ゆーみんパイレーツ」は、かなりの沖までクルージングして景観を楽しむということが売りのようだから、揺れが苦手な方は「イルカ号」のほうがよいかもしれない。
分かりにくいが、画像のほぼ中央、山の中腹の白いモノ(仏像)は、宇佐美の山中にある「うさみ観音寺」の「世界平和大観音」(うさみ観音)で、高さ50メートルの座像だとか。→
http://itospa.com/…
http://www.kannon.co.jp/
返りは、波に逆らわずに航行しているようで、往きとは全く違う海かと思うほどだった(よくあることだが…)。アトリは相変わらず操舵室の壁にへばりついたままだったが、グレイスは余裕で船べりから頭を出して景色を見ていた。
ワンコ達が、酷い船酔い(多少酔ってたかも
)をすることもなく、1時間足らずのクルージングを終えて港へ無事に返りつき下船した。
ワンコ達のことを考慮し、道の駅の敷地内で少し休憩をとってから、車に戻った。
時間に余裕が無く、昼食抜きで富士山のふもとの朝霧高原に向けて出発した。
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