mixiユーザー(id:3701419)

2014年11月04日22:26

33 view

『恋する惑星』

映画『恋する惑星』を観た。

(1994年 香港 監督:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン フェイ・ウォン ブリジット・リン 金城武 ヴァレリー・チョウ チャウ・カーリン)

これは、旦那のチョイス。旦那は初めてのウォン・カーウァイらしい。

【麻薬取引にかかわる金髪の女ディーラー(ブリジット・リン)と、恋人にふられ落ち込み気味の刑事モウ(金城武)との不思議な出会い。そして、モウが立ち寄る小食店の新入り店員フェイ(フェイ・ウォン)と、スチュワーデスの恋人(チャウ・カーリン)にふられる警官(トニー・レオン)との出会いとすれ違いという、平行線をたどる二組の関係を軸にして展開する恋愛模様を描く。(allcinema ONLINEより)】

なんて懐かしい…。観るのは何年ぶりだろう。公開当時、流行ってたもんねぇ、これ。

フォト


とにかく楽曲がいいよね。デニス・ブラウン「Sings in Life」、ママス&パパス「夢のカリフォルニア」、ダイナ・ワシントン「縁は異なもの」、フェイ・ウォン「夢中人」…。
特に、フェイが模様替えしながら踊る「夢のカリフォルニア」や「夢中人」は20年経った今でも印象的なシーンとして覚えている。

ふむ、改めて観てみると、ストーリー的なものはさっぱり覚えていないことに気づいた。これって、前半と後半で全く話が違う2部構成だったのね。おぼろげながら思い出してきた(笑)前半は金城武とブリジット・リンの物語で、後半はトニー・レオンとフェイ・ウォンの物語。

二つのストーリーにつながりはなく、共通するのが金城武とトニー・レオンが刑事ということと、二人がよく立ち寄る店「Midnight Express」が同じだということ。前半と後半で雰囲気が変わる。

フォト


なるほどね〜、前半と後半で撮影監督が違うのね。監督は同じでも、撮影監督が違うとこうも雰囲気が違ってくるんだ。前半はアンドリュー・ラウ、後半はクリストファー・ドイルがそれぞれ担当している。

公開当時から映像のスタイリッシュさが評判だった。今観ても、それは変わらない。

ウォン・カーウァイは、決まった脚本を書かないことで知られている。でも伝わってくるのよね〜。二つの物語を通して、失恋の哀しさ、辛さ、新しい恋の始まり、胸の高鳴り、届かぬ想いに喘ぐ切なさ…、いろんな感情が映像からどんどん溢れてくる。

今観ると、非現実的な物語だし、フェイのやってる「模様替え」はりっぱな犯罪になるし…(笑)でも、何だろう。ウォン・カーウァイ監督にかかると、それもファンタジーのように受け入れちゃうみたいなことろがいいのだ。ちょっとした魔法みたいなものかしら。

これは、感覚で観る作品。むやみにストーリーを追わずに、映像から溢れてくる感情のシャワーを浴びればいいのだ。それが、妙に心地よかったりするから、不思議よね。

あの当時流行った他の作品も観てみたくなっちゃったな。




5 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する