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2014年10月28日00:15

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流行の足音

■エボラ出血熱 塩崎厚労相ぶら下がり詳報「明け方に検査結果」「冷静に受け止めを」
(産経新聞 - 10月27日 21:46)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=133&from=diary&id=3115070

日本という国は、諸外国にはない独特の文化を持っていて、その一つに言霊信仰というものがある。
これは、自分の言った言葉に霊が宿るという考え方で、例えば、ある特定の人に忌み言葉を投げつけた場合、その言葉は呪になる。

だから、日本ではあまり直接的な忌み言葉やネガティヴな事を直接言葉に出すことは、不謹慎だとして忌み嫌われる。

個人的には、それが日本人の奥ゆかしさや慎ましさにも繋がっている部分もあって美しいとは思うのだが、殊、危機管理の問題になると、こうした言霊信仰が危機管理の妨げになることもある。

話は変わるが、以前デング熱の騒動があった時、僕は、アメブロのほうでこの騒動から見えてくる問題点を書いた。

デングウィルスにしたって、蚊が媒介するとはいうものの、元を辿れば、それは東南アジアを行き来する渡航者や旅行者によってもたらされたウィルスだ。
いくら公園を閉鎖したって、その元を絶たないことには、冬を迎え蚊が居なくなっても、また来年の春には、同じことが繰り返されるだろう。

それは東京ばかりでない。
日本の到るところ、東南アジアからの渡航者はいるし、蚊はいる。

だが恐ろしいのは、デング熱ではない。
こうした日本には存在しないウィルスでも、海外からの渡航者によって、ウィルスは日本に持ち込まれるし、流行する危険性だってあるということを、このデング熱は証明して見せたのだ。

そして、最後に僕はこう締めくくった。

”もし、そんな中、日本にデングウィルスではなく、エボラウィルスを持った人が海外から日本にやってきたとしたら”

もちろんこれは、あの騒動の最中には、とても不謹慎な考え方だし、口に出してこんなことを言うのは、とても不謹慎なんだろう。

だが、本当の危機管理というのは、こうした最悪の事態が起こった時に、如何に対処できるか、その対処を後手になる前に考えられるか、ということなのだ。

はっきり言う。
この男性がエボラ出血熱に感染しているか、明日の明け方に分かったところで、状況は何も変わらない。
ただ、それを知った日本国民が不安になるだけだ。

政府は、冷静に今の状況を受け止め、今の水際対策では食い止めに限界があることを認識すべきだ。

最悪の事態を考えるなら、今すぐにでも、エボラ出血熱が収束するまでの間、リベリア、ギニア、シエラレオネなどの中央アフリカでのエボラ感染国への渡航を禁止。
もし、医師などそれらの国への渡航をしなければならない人に対しては、きちんと渡航歴を記録し、帰国してからは、無条件で一定期間隔離施設にて隔離。
記録がないものの入国は禁止。

それくらいの対策は絶対に取るべきだ。

怖いのは、もしテロを企てる者が、こうしたエボラ感染国に渡航し、故意に自分を感染させて、日本に入国してきたら。
今の自己申告で、エボラ出血熱を食い止められるのだろうか。
テロを企てる者が、わざわざ自分が中央アフリカに渡航していたなんて、馬鹿正直に答えるわけがないだろう。

と、こんなことを言ったら、テロだなんて、なんて不謹慎な、と言われるのかも知れない。

だが、最悪を考えるのなら、こうした不謹慎なことを想定して対策を練らなければ、結局な後手に回るのだ。

そして、こうした対策は、世界で連携して行う必要がある。
一度、アメリカやヨーロッパで、エボラの感染が広がれば、もう中央アフリカの渡航禁止だけでは防ぐことは不可能になる。

対策が後手に回らないことを祈る。
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