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2014年10月22日21:04

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【文字起こし】小出裕章「反原発、反権力。」- 2014.10.09(その1)

ぽぽんぷぐにゃんさんが小出裕章さんへのインタビューをUPしてくださいました。
全部で3回です。

1回目は主に、

・小出さんの退官後(来年3月)の予定について。
・逃げたくでも逃げられない福島の人々。それでもやっぱり逃げて欲しい。

です。

小出さん、退官したら北海道に来てくれないかなあ。
そしたら聴講生にでもなって、授業を受けに行くのにウッシッシ



【ぽぽんぷぐにゃん対談】小出裕章さんとの対談の記録まとめ。
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/63d787e448153fa04697a263342923b7

小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/

京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ(小出氏が所属)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

小出裕章氏講演会情報
http://healing-goods.info/koide/


【内容文字起こし】

〔聞き手:ぽぽんぷぐにゃん氏(UP主)、カマ吉氏(田尻宗昭氏の親戚)、イコマレイコ氏(画家)〕


小出:それはいいですね。

カマ吉:はい。まあ近所付き合いっていうのもね。でも先生もご引退されたら、ねえ。

ぽぽんぷぐにゃん:ねえ。こう、ねえ、ペット・・・。

小出:(ため息)。

ぽぽんぷぐにゃん:「ハアー」って(笑)。

小出:皆が放っといてくれればねえ、それでいいかもしれないんですけど、

ぽぽんぷぐにゃん:ああ、ちょっと核心に入りましたねえ(笑)。いきなりね。

小出:まだね、どうなるか分からないし。

ぽぽんぷぐにゃん:ということは、まだまだやっぱり、そりゃ、お話もいっぱい来ますもんね。

カマ吉:みんな「辞めないでくれ」って大変なんじゃないですか?

小出:まあ・・・そんなこと言う人もいますし、(暫し間)・・・どうしたもんかなと思いますけど。

ぽぽんぷぐにゃん:まだやっぱり、辞められないですよね?なかなかね。何て言うんですかね、こう・・・いや小出さんってその、退職されたら、もう小原庄助(※1)さんになる言うてましたけど、

小出:まあ、皆さんに言ってるんですけど、そうやって。

ぽぽんぷぐにゃん:でもなれないですよね。これ、別にオフレコでも全然いいんで(笑)、

小出:(笑)。

カマ吉:今録ってはんの?

ぽぽんぷぐにゃん:今、ちょっと録ってますけど、

小出:ハハハハ(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:あの、もう、今回は、オフレコいっぱいで、全然アレなんで(笑)。

小出:はい。

カマ吉:内緒で(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:いやあんまり、でも、あんまり話来んのも困る、っていうのもありますかね?

小出:え?

ぽぽんぷぐにゃん:あんまり話いっぱい来ても困るみたいなね。

小出:まあ・・・困りますし、

カマ吉:でも例えばね、みんなこう、こっちの人に「やりますよ」って言って、違う人には・・・って言いにくいですよね。何かを引き受けてしまったらぞぞぞ・・・って何かこう、後が付いてくるような、

小出:まあでも今まででも、まあ私の体は1つしかないので、引き受けられる仕事は、まあ限られるものしか引き受けられなかったし、まあ、4月以降どうなるか分かりませんけれども、今でもまあたくさんその、お誘いはあるので、全部を、100%断るか、まあ、90%まで断るかという、まあそんな選択になると思うんですけれども、できれば100%断りたい(笑)。

カマ吉:(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:でも今までね、いっぱい断ってきて(笑)、応えられなかった人たちは、やっぱり辞めた後、呼びたい、っていうのあるんちゃいます?

小出:うん、まああるかもしれません。今まで・・・誘われても行かれなかった所はたくさんありますし、まあ・・・時間さえ合えば、「いつか行けるかもしれません」っていう話は、あちこちでしてきましたので、待っててくれるところがあるかもしれませんが。(暫し間)・・・もうでもいい加減、私じゃなくてもいいだろうと思うんですけど(笑)。

カマ吉:(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:そんなことないですよね、でもね、やっぱり・・・やっぱりね、僕らから言わせたら、全然ちゃいますもんね。小出さんが、反原発って言うのと、その・・・何て言うんですかね(笑)、他の人が言う、何て言うんかなあ、こう・・・いややっぱり、こんなん言ったら、小出さん嫌がるかもしれないですけど、やっぱりこう、その・・・精神的な支えみたいな、って所ってどうしてもあると思うんですよ。

小出:でもどうせ、死んじゃうんですよ?人間なんて。

カマ吉:(笑)

ぽぽんぷぐにゃん:いや、そうですけど・・・うーん。

カマ吉:いつかはね。

小出:はい。

ぽぽんぷぐにゃん:でもやっぱりね、これもまた嫌がるかもしれないですけど(笑)、やっぱ、反原発市民運動の歴史で小出裕章さんっていうのは絶対残る人っていうかね、田尻宗昭(※2)さんもそうでしたしタカコさん(=カマ吉さん)の叔父さんの。高木仁三郎(※3)さんもそうですし水戸巌(※4)さんもね、こう・・・やっぱり、流れがあるじゃないですか。歴史って言うか。

小出:それはでも、田尻さんにだって死んで欲しくなかったし、水戸さんにだって死んで欲しくなかったけど、やっぱり死ぬまで・・・ですよね。そんなものは当たり前のことであって、私だって別に、何年生きるか知らないけどどうせ死ぬわけだし、いつまでも何か私に頼られても(笑)。

カマ吉:お気持ちは分かりますけどね(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:いやそのだから、何て言うんですかね、小出さんの話を聞いて、色んな人がね、こう・・・今も出てきてるじゃないですか。こう、反原発活動頑張ってらっしゃる方が。

小出:いや、私の話を聞いてというよりは、やはり一人一人の歴史が流れているわけで、その歴史の中でまあ皆さん、あれこれ考えて来て下さっているわけですから、まあ私なんかいようがいまいが、どうせそうなりますから。

カマ吉:まあでも、先生がされてきたことってね、そのものがもう、事実として残っているわけですからね。

小出:もうだから、もういいじゃないですか(笑)。そろそろ勘弁してください(笑)。

カマ吉:(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:いやでもそれは、いやだって、色んな話来てると思いますよ。ここで言えないようなね(笑)。何て言うんですかね、引き合いみたいな。あの、次、退職したら「こっちに来てくれ」みたいなね。いっぱいあると思うんですよ。

小出:はい。まあ、あの、お誘いはいっぱいあるので、どうしたものかなあとは思ってますけれども。

ぽぽんぷぐにゃん:うーん・・・。まあここではね。後で聞くとして(笑)、その・・・何て言うんですか(笑)、オフレコでっていうことで。いや、本当やっぱ小出さん・・・の、力っていうかね、たね蒔きジャーナル(※5)でやっぱり、全国の人が聴いてね、まあそれでやっぱり、まあ福島の人も、その・・・小出さんの話聞いて、たくさんの人が避難されたと、いう事実がありますからね。それについてはどう・・・

小出:もちろんありがたいです。たね蒔きジャーナルというね、素晴らしい番組があって、

カマ吉:歴史に残る・・・物だったと思いますね。あの期間やっぱり放送してくださったっていうことは。

小出:あの事故直後にね、大本営発表しか流れなかったわけじゃないですか。日本の中では。それを食い破って私の発言なんかを流してくれたわけで、本当にありがたいと思います。

ぽぽんぷぐにゃん:今、福島にいる人たちも、決してその・・・被曝したいわけじゃなくて、やっぱりその中でもこう、学校給食でもね、何か今、福島県では地産地消って言ってても、2割しか消費されてない(※6)と。やっぱりそれは、親御さんの放射能への不安っていうのがね、やっぱり高いから、できるだけ食べさせないようにしてるっていう・・・のもこの間載ってたんですよ。知ってはりますかね?

小出:知りません。

ぽぽんぷぐにゃん:あ、そういうのが何か、出てたんですよ。

小出:当然だと思いますけど。

カマ吉:それは、えーと、保護者の方から、依頼があって20%・・・

ぽぽんぷぐにゃん:うん。だから結果的に、みんなが食べないようにしてるっていうかね、

小出:その20%って、何が20%なんですか?

ぽぽんぷぐにゃん:地産地消。福島県産の、何か野菜とか?そういうのを消費してるのが、2割なんですって。

小出:え?消費って、学校給食がですか?

ぽぽんぷぐにゃん:学校給食で使ってるのが。

小出:ああ。

カマ吉:本来はだから100%使いたい方針・・・

ぽぽんぷぐにゃん:らしいんですよ何か。これからはもっと食べさせたいみたいなね。

小出:本来は学校給食では、100%使ってはいけない。つまり0%にしなければいけない。福島のものは。それを20%も使っているという、そのことがまず間違えている。

カマ吉:ですよね。

小出:うん。

ぽぽんぷぐにゃん:いやでも、その中でもね、できるだけ子供に被曝させたくないって今も、福島に住んでいる人たちも思っているっているね。

小出:当然です。そう思わなければいけません。

ぽぽんぷぐにゃん:例えばこう、やっぱり避難・・・やっぱり本心としてはやっぱり避難っていうか、

小出:もちろんです。

ぽぽんぷぐにゃん:どこか遠くへ行きたいっていう・・・気持ちを、抱えながらやっぱりその、子供さんと、一緒に今も住まなければいけないっていうね、その・・・何て言うんですかね、仕事だったり経済的な理由とか、そういうのは、どう思われますかね?

小出:それはそうでしょう。みんな仕事があるわけだから、逃げたくたってまずは逃げられないですよね。国は一切、補償しないと言ってるわけだし、今や、汚染地帯に帰れと言ってるわけでしょ?もう、補償金も打ち切るというようなことを言うわけですから、それは、ほとんどの人が帰らざるを得なくなると、思いますよ。

ぽぽんぷぐにゃん:そういう中でもね、みんな、辛い思いというかね、やっぱ子供にはっていうのは、みんな今も思ってはるっていうのがね、何か、うーん・・・根深いなあと思うんですけどね。こう・・・

小出:(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:いや、重いなあって言うかね。

小出:いや、当然そう思ってくれないといけないと私は思いますけれども。子供には何の責任も無いわけだし、子供は放射線に敏感ですから、とにかく子供だけは守るということを、私はやるべきだと思うし、ほとんどの人がそうやって受け止めてくださってるなら、ありがたいですね。

ぽぽんぷぐにゃん:決して僕はその・・・何で逃げへんのかな?っていう・・・素朴な疑問があったんですけども、やっぱその中でも、逃げるに逃げられないって言うか・・・

小出:ほとんどの人は逃げられない。

ぽぽんぷぐにゃん:逃げられないんですよね。結局ね。

小出:そうです。

カマ吉:今、福島の人口ってどのくらいなんですかね?

ぽぽんぷぐにゃん:うーん、分かんないですけどね。

小出:福島県の人口?・・・二百何十万じゃないかなあ。たぶん。

ぽぽんぷぐにゃん:あ、そんなに。大きいですからね福島県ってね。

小出:はい。

ぽぽんぷぐにゃん:そんな中でもこう・・・もう、ちょっと「離れたらええがな!」って言っても、そうは行かない現実っていうのがね、

小出:ん?

ぽぽんぷぐにゃん:こう・・・もう、「ちょっと避難したらええがな」みたいなね。でも、そう簡単には行かないっていう現実っていうのが・・・

小出:もちろん行かないでしょう。それはサラリーマンなら、会社があるわけだし、農民なんていったら、土地じゃないですか。そんなもの逃げることができるわけが無い。

ぽぽんぷぐにゃん:そういう時は、小出さんは、どういうふうにアドバイスって言うか・・・

小出:私は「逃げて欲しい」と皆さんに伝えてますけれども、でもまあ逃げられないという現実はあると思います。で、一番良いのは、国家が、コミュニティごと逃がすことなんです。それを私は・・・あの、国が、これまで原子力発電は安全だと、嘘をついてきたわけで、こんな事故になった限りは、国が責任を持って人々を逃がす。それも個人的に逃がす、例えば金遣って、「お前どこにでも行けよ」と言うのではなくて、生活というのはやっぱり、その・・・周りとの繋がりの基に成り立ってるわけですから、コミュニティごと逃がさなくてはならない。それができるのは国家しかないわけだし、今みたいに何か賠償金払えばいいだろうという、そんなのとは全然違うと思いますよね。

ぽぽんぷぐにゃん:賠償金もちょっとしかね、何か・・・

小出:そうです。それも値切り倒してね(※7)。ろくに払わないし、で・・・もう、「帰れよ」と。帰らない奴は賠償金打ち切りだというようなことを言うわけでしょ?本当に酷い国だと思います。

ぽぽんぷぐにゃん:どうしようもないですもんね。そんなこと言われたらねえ。

小出:そうです。

カマ吉:生きようがないですよね・・・。

小出:まずは安倍さんを刑務所に入れるのが一番良いと思いますけどね(笑)。

カマ吉:フフフ(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:安倍さん・・・何かねえ、早くねえ、ちょっともう・・・(笑)、天に還って欲しいですね(笑)。

小出:いやもう、本当そうです。

ぽぽんぷぐにゃん:何かね(笑)。

小出:まあ安倍さん一人が死んでもどうってことないわけだから、

カマ吉:アハハ・・・後がどんどん続きますからねえ。後釜が。そういうのが生かされる社会構造って、やっぱりすごい問題ありますよね。

小出:ええ。

カマ吉:どうしたもんか。

ぽぽんぷぐにゃん:でもあれ、この間の7月くらいですかね、ここに・・・ここにって言うか菅直人さんが来はったっていうのをレイコさんから聞いて、

小出:誰から聞いたんですか?

ぽぽんぷぐにゃん:レイコさん。イコマレイコさん。

小出:ああ(笑)。

ぽぽんぷぐにゃん:ここじゃないですよね?あの辺・・・で、

小出:えーと、「ここに来る」と言ったんですよ。ここに来るという話だったんですけど・・・

【その2へ続く】
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=23621043&id=1934173133

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(※1)小原庄助・・・民謡「会津磐梯山」の囃子詞(はやしことば)に登場する架空の人物。「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、それで身上(しんしょう)つぶした」と唄われる。

(※2)田尻宗昭(1928−1990)・・・昭和後期-平成時代の公務員。日本で初めて公害事件の刑事責任を追及し「公害Gメン」と呼ばれる。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%B0%BB%E5%AE%97%E6%98%AD

(※3)高木仁三郎(1938−2000)・・・日本の科学者。群馬県前橋市出身。東京大学理学部化学科卒業。理学博士(東京大学)。専門は核化学。日本原子力事業(日本原子力事業総合研究所核化学研究室)、東京大学原子核研究所助手、東京都立大学助教授を経て、1973年に同大学を退職。以降は、1975年に原子力資料情報室を設立するなど、反核・脱原発の理論家、市民科学者として活動した。http://www.cnic.jp/takagi/index.html

(※4)水戸巌(1933−1986)・・・昭和時代後期の物理学者、市民運動家。東大原子核研究所助教授などを経て、昭和49年芝浦工大教授。ベトナム反戦運動、反原発運動に加わる。1986年12月末、北アルプスで遭難死。著書に『原発は滅びゆく恐竜である』など。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%88%B8%E5%8E%B3

(※5)たね蒔きジャーナル・・・2009年10月5日から2012年9月29日まで、MBSラジオで毎週月曜日 - 金曜日の21:00 - 22:00に放送されていた報道番組。東京電力福島第一原子力発電所事故に関する報道や特集では、小出裕章氏などの原子力研究の専門家を連日ゲストに迎え、事故による環境や人体などへの影響などを厳しく追及した。
http://www.mbs1179.com/tane/

(※6)「給食に県産」2割未満 放射性物質への不安根強く(2014年9月20日 福島民友)http://www.minyu-net.com/news/news/0920/news1.html

(※7)原発ADR:一律5割の内部文書 文科省が国会提出拒否
http://mainichi.jp/select/news/20141017k0000m010048000c.html


■子どもの甲状腺検査、問題も 「がんの疑い」心身に負担
(朝日新聞デジタル - 10月20日 12:04)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3103536
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