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2014年10月19日21:05

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【文字起こし】2014.10.18 ラジオ・フォーラム第93回 小出裕章ジャーナル【御嶽山噴火から考える火山と原発について】

前にも掲載しましたが、九州電力が提示した鹿児島湾・姶良カルデラの火砕流予測。
(黄色い小さな丸が川内原発の位置)
フォト

実に都合よく、川内原発だけを避けて行く火砕流。
きっと九州電力には噴火の予知ができて、なおかつ火砕流の動きすらコントロールできるエスパーがいるに違いないウッシッシ

そうでなければこんな都合のいい想定、できないってむふっ



ラジオ・フォーラム 第93回紹介ページ
http://www.rafjp.org/program/093/

小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/

京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ(小出氏が所属)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

小出裕章氏講演会情報
http://healing-goods.info/koide/


【内容文字起こし】

聞き手:石井彰(放送作家)

石井:小出さん、今日もよろしくお願いします。

小出:こちらこそよろしくお願いします。

石井:あの、9月の27日に、長野県と岐阜県の県境に位置する御嶽山が噴火をしてですね、多くの登山者の方が犠牲になりました。

小出:はい。

石井:で、この・・・御嶽山が大きな予兆も無くですね、水蒸気噴火したことで、火山の噴火リスクというのがですね、改めて注目をされていますが、火山と原発についてですね、小出さんにちょっとお話を伺いたいんです。

小出:はい。

石井:まず今回の御嶽山の噴火についてですね、小出さんはどんな風に、ニュースを見てお感じになられましたでしょうか?

小出:はい。まずは、驚いた、というのが正直な感想です。御嶽山が、まさか爆発するということは、私自身も思っていませんでしたし、多くの人たちは、え・・・あの山が爆発するとは思っていなかったはずだと思います。え・・・日本のまあ専門家の中でも、まあ火山が爆発するという危険を5段階に分けていたけれども、御嶽山の場合にはレベル1ということで、まあほとんど危険が無いというふうにしか、専門家も思っていなかったわけです。それが突然に爆発してしまうということで、やはり自然というのは人智を超えているのだなと、改めて思いました。

石井:なるほど。そういう中でですね小出さん、鹿児島にある川内。「かわうち」と書いて川内原発の場合にはですね、非常にあの・・・立地場所からして、「どうしてこんな所に作っちゃったんだろう?」というような思いが私にはあるんですが。

小出:はい(笑)。まあでもそう言うと、たぶん日本中どこも危ないと、いうことになってしまうだろうと思います。ただ、あの、今石井さんが仰って下さったように、この九州というのは、あの・・・阿蘇山。例えばありますよね。

石井:ええ。

小出:え・・・内輪山と外輪山というのがあるわけですけれども、外輪山の中は、全て爆発で吹き飛んでしまった跡なわけですし、桜島があるところ、鹿児島湾はですね、これもやはり火山が爆発して全部吹き飛んだが故に、あそこが湾、海になっていると、いうことであって、巨大なカルデラが、5つも並んでいるという所なのですね。そういう意味で言えば、九州というのは火山の爆発が一番危険な場所でもあるわけですから、そういう所に原子力発電所を作るということは、できれば初めから避けておくべきだったと私は思います。

石井:なるほど。あの・・・実際にですね、火山が爆発した時に、原子力発電所にはさまざまな危険、あるいは事故等々がですね、起きるというふうに考えられると思うんですが、

小出:はい。

石井:順番を追っていくとまず小出さん、どういうことを考えておかなければいけませんか?

小出:まず、え・・・本当に巨大な爆発が起きるというようなことになれば、火砕流というのが起きて、まあ猛烈に高温な岩石・灰等を含んだものが、その場所から流れ下ってくるということになりますので、そんなことになると、原子力発電所のあちこちで多分、さまざまな障害が出るでしょうし、燃料関係がもし、損傷するようなことになれば、大量の放射性物質が出てきてしまうということに、なると思います。それが一番、まずは心配すべきことです。

石井:はい。

小出:で、次は、まあ今回の御嶽山もそうでしたけれども、火砕流が起きないくらいな噴火であっても、火山灰が何百キロというところまで飛んでくるということになります。

石井:はい。

小出:原子力発電所というのは、まあ元々その、非常にきれいな空気をですね、循環させなければいけないということで、空調などが大変まあ、複雑に絡んでいるわけですが、それが火山灰によって、フィルターの目詰まり等々を含めて、深刻な障害を起こすだろうと私は思いますし、電気系統もたぶん様々な障害を受けてしまうだろうと思います。

石井:で・・・小出さんですね、もう地震列島であり、火山大国日本。この・・・川内原発だけでなくですね、他にも大変危険な場所にある原子力発電所というのはいくつもありますよね?

小出:はい。あの・・・たくさんあります。え・・・火山大国ですので、北海道の泊もそうですし、九州という意味では玄海もそうですし、伊方、四国の伊方原子力発電所も阿蘇山のすぐ近くですので、え・・・影響を受けるだろうと思います。

石井:あの・・・、原子力規制委員会のですね、田中俊一委員長は、今回の御嶽山の水蒸気噴火と、川内原発で起こる現象が違うと。一緒に議論するのは非科学的だというふうに、自分たちのまあ、川内原発再稼動についての審査は妥当であると、いうように記者会見でお答えになってらっしゃいますが、

小出:はい(笑)。

石井:小出さん、この・・・一緒に議論するのは非科学的だということについて、科学者の小出さんはどうお考えですか?

小出:私は火山学者ではありませんので、あまり正確にコメントできるかどうか分かりませんが、ただ、え・・・御嶽山で起きた水蒸気の噴火と、川内原発で今危惧しているような火砕流が生じるような噴火とは、もちろん規模が違うわけです。

石井:はい。

小出:ですから一緒に議論するのがある意味、え・・・妥当でないというのは、あるかもしれませんが、でも一番大切なことは、今回の御嶽山の噴火すら、全く予知できないままだったと、いうことだと私は思いますし、え・・・原子力規制委員会も九州電力も、何か噴火の予知ができるかのようなことを言っていて、予知ができれば対策が取れると言ってきたわけですが、噴火の予知ができないわけですから、もともと対策の取りようもないし、原子力規制委員会が、川内原発は安全だというようなお墨付きを出したことその事が、私は非科学的だと思います。

石井:なるほど。つまりその、比べることは違ったとしても根底にある火山の、お・・・噴火については、今の技術、今の科学技術では、なかなか予知できない。

小出:そうです。

石井:あの・・・有珠山の爆発の場合にはある程度事前に、まあ分かったケースももちろんあったりもしますが、

小出:非常に稀なケースですね。

石井:そうですね。

小出:はい。

石井:ですから、御嶽山の形で、明らかになったのは火山というのは突然、ある種爆発するものなんだというふうな前提に立つことが、科学的だという理解でよろしいですか?

小出:はい。あの、ほとんど火山学者の方々皆さんがそう言っているのですね。火山の噴火の予知は今の力ではできないというふうに、専門家の人たちが言っているわけですから、

石井:そうですね。

小出:はい。

石井:分かりました。あの・・・今後も引き続きですね、色々な事が起きている。で、小出さんやっぱり、日本列島は活動期に入ったという、私たちは前提に立った方が良いんじゃないか。地震が起きる、火山の爆発が起きるという理解で良いでしょうか?

小出:はい。えーと、私の知人で、石橋克彦さんという、東海地震を初めて、まあ問題にされたという方がいらっしゃるのですが、その石橋さんが、大地動乱の時代に入ったと、いうふうに指摘をしてきていますけれども、本当に今、日本というこの国が、火山も含めて、自身も含めて、大地そのものが大きく動いていくという時代に入っているように私も思います。

石井:あの、そういう中で、冷静に、慎重に、私たちは色々な動きを見つめていかなければいけないし、再稼動というような形に、踏み込まないような形にしていきたいと、あの・・・微力ではありますが思います。

小出:はい。ありがとうございます。是非そうしたいです私も。

石井:今日はどうもありがとうございました。

小出:ありがとうございました。

【文字起こし終了】


■噴火予知は幻想 火山学者が異論唱える川内原発再稼動
(dot. - 10月08日 07:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=3086358
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