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2014年10月06日19:06

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最初の選択肢まで紹介29

Kindleゲームブック「今年のお年玉」

プロローグ

 今日は元日。僕は友達と初詣に行った帰りにそのまま夕方まで遊び、自転車で家に帰ると真っ先に自分の部屋に向かった。僕以外は2泊3日の温泉旅行に出かけ、勉強机の上に父さんがお年玉を置いていてくれることになっていたからだ。

 部屋のドアを開けると、約束通り勉強机の上にお年玉袋が置いてあった。傍らにはなぜか見慣れないストップウォッチも置いてある。そんなことは気にせずにさっそくお年玉袋を開けた。高校3年生になった僕は、去年よりも今年はたくさん貰えるはずと期待して。だが、中にはお札ではなく、折りたたまれた紙が入っていた。嫌な予感がして開いてみる。

明けましておめでとう。お年玉が欲しいなら、まずは近くのストップウォッチを首にかけ、スタートボタンを押してくれ。

 父さんの字でそう書かれていた。僕はストップウォッチを首にかけ、迷うことなくスタートボタンを押した。1秒、2秒と時が進んでいく。よく見ると紙は2枚重なっていて、もう1枚にも父さんの字でさらに何か書かれていた。

父さんたちが旅行から帰ってくる間退屈だろうと思って面白いゲームを用意しておいた。父さんが家中に隠した5千円分のお金を60分以内に探し出せたらお年玉としてあげよう。半分以上か隠した以外のお金も探し出して5千円を超えた場合は隠した分の半分の2千5百円。半分未満しか探し出せなかったらそれが今年のお年玉だ。だから、どのお金を持っていくかは慎重に決めること。それから、加えたお金を戻すことはできない。ズルできないように小型カメラも仕込んでおいたからな。ちなみにベッドやソファーの周辺には隠していないし、父さんが隠した以外のお金については旅行から帰ってきてから返しておくから心配いらない。さあ、もうゲームは始まっている。ピッタリ5千円分探し出せたらストップウォッチのストップボタンを押すのを忘れないように。

 ストップウォッチをつかんで時間を見ると、すでに5分進んでいた! 1枚目の紙でボタンを押させるなんて、父さんが仕組みそうなことだ。お年玉をきっちり5千円貰うためにも今すぐ動き出さなければならない! 僕は探し出したお金を入れるためのお年玉袋を持ったまま、急いで自分の部屋を出た。

用意するもの

 紙と筆記用具。

家の間取り図

 1階がパラグラフ【1】〜【10】、2階がパラグラフ【11】〜【14】に対応した家の間取り図を見ながら、制限時間内にピッタリ5千円分のお金を探し出すのが目的。1回調べた場所には印をつけておこう。

お金

 探し出したお金。お年玉袋に入れる。

残金

 加えた以外のお金をどこにいくら残してきたかを書き込む。パラグラフ番号も書き込んでおこう。

持ち時間

 父さんが指定した60分から5分経過した55分。探したり、階を移動したりすることによって減少する。0以下になる前にピッタリ5千円分のお金を探し出さなければ貰えるお年玉が減ってしまう。


【0】

1階へ

2階へ



1階

父さんの部屋 1へ

母さんの部屋 2へ

居間 3へ

台所 4へ

風呂場 5へ

トイレ 6へ

床の間 7へ

仏間 8へ

物置 9へ

空き部屋 10へ


2階

僕の部屋 11へ

妹の部屋 12へ

弟の部屋 13へ

ベランダ 14へ


今年のお年玉 (マイホーム3)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00NQ90I9A/ref=cm_sw_r_tw_awdl_ybLmub1VCKJ01

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