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2014年09月22日20:01

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彼岸花のはなし

曼珠沙華見ごろ 朱色に染める
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3062640

彼岸のこの時期になると、田圃の畦道を赤く彩る花ー曼珠沙華。
彼岸花とも呼ばれる。

僕は、この彼岸花があまり好きではない。

小学生くらいの年齢の頃、畦道に咲く彼岸花が綺麗だからと両手に一杯摘んで持って帰ってきたところ、母親に縁起が悪いと捨ててくるように云われた。

母親が云うには、彼岸花を家に持って帰ると、火事になるという。
勿論これは迷信だ。
彼岸花のあの真っ赤に燃えるような花の様子が燃え盛る炎を連想させるからだろう。

だが、そういう話を子供の頃に聞かされると、彼岸花について縁起の悪いイメージしか持たなくなってしまうものだ。
しかも彼岸の時期に咲く花。
なにかあの世とこの世を繋ぐ、そんな気持ちの悪さも彼岸花にはある。

実のところ、彼岸花を持って帰ってはいけないというのは、それなりに理由がある。

彼岸花は地下茎で、球根なのだが、その球根には毒がある。
古くは漢方薬にも用いられることもあるのだが、毒は毒だ。
聞いたところによると、球根を触って、その汁が手に付着した状態で目を擦ったりすると、失明するくらいの毒だというから、結構な毒だ。

殆どが花を摘む時に、球根を掘り出すことなく茎を折って持って帰ってくるから、滅多なことはないのだが、そんな毒を持った花でもあるから、縁起の悪いイメージがつけられたのだろう。

じゃあ、なんでそんな毒のある彼岸花を田圃の畦道に植えるのかというと、それはモグラ除けに植えているらしい。
彼岸花や日本水仙は、農家の人にとってはモグラ退治に一役買う植物だったのだ。

そんな彼岸花を縁起が悪いと嫌うのも、彼岸花にしてみればいい迷惑だが、こればっかりは仕方ない。

どうしても好きになれない花もある。
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