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2014年09月16日22:42

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【文字起こし】2014.9.13 ラジオ・フォーラム第88回 小出裕章ジャーナル【中間貯蔵施設受入れと避難の関係性について】

放射線管理区域から出る時は、きちんと放射性物質を落として、汚れたまま出てはいけない。そういう決まりのはずなんですけどねボケーっとした顔

さて最終処分場(「中間」なんて嘘っぱち)の話ですが、そんなものを作ろうとしている所に、人を戻すなんてどういう了見でしょうかね。

まず東電が自分の敷地を差し出すのが先。それでも間に合わないなら、住民一人一人に頭を下げて移住に同意してもらう。

処分場の話はそれからでしょう。順序がおかしいちっ(怒った顔)



ラジオ・フォーラム
http://www.rafjp.org/

小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/

京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ(小出氏が所属)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

小出裕章氏講演会情報
http://healing-goods.info/koide/


【内容文字起こし】

パーソナリティ:景山佳代子(社会学者/大学講師)

景山:今日もよろしくお願いします。

小出:こちらこそよろしくお願いします。

景山:はい。えーとですね、まず最初にちょっと、簡単な伝言があります。

小出:はい。

景山:この間、先日私、仙台の方に行ってきた時にですね、女川の、高野(博)町会議員の方が、実は先日、小出さんが来てくださって、加藤登紀子さんと講演してくださったんですよ、ってことで、ありがとうございましたっていう・・・

小出:ふふっ(笑)。はい。あの、高野さんにもお会いしました。

景山:そうですか。

小出:はい。

景山:っていうことと、まだもうひとつあるんですね。

小出:はい。

景山:えーと前双葉町長の井戸川(克隆)さんが、小出さん、ずーっと話聞いてると、ずっとこう、ぶれずに情報発信してくださって、信頼できる人です、っていうことを仰っていたので、

小出:いえいえ(笑)。井戸川さんこそそうで、あの、ありがたいと思っています。

景山:はい。っていう最初に伝言をお伝えしてですね、

小出:ありがとうございます。

景山:早速なんですけども、まず2014年8月30日ですね、除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設。を受け入れるというふうに、福島の県知事の表明がありましたが、

小出:はい。

景山:あの、これ、「中間」と言うからには、やっぱり、最終処分場へいずれ移すっていうことだと思うんですけれども、実際こういうことって可能なんですかねえ?

小出:できないです。

景山:できないですよね(笑)

小出:はい。

景山:やっぱりこの、これで帰還しようとしている人たちっていうのは、さらに帰還が難しくなっていくのではないかなあと、いうふうに考えるんですけどね・・・

小出:そうです。中間貯蔵施設を押し付けられてしまいそうになっているのが大熊町と双葉町ですけれども、え・・・今でもあの、大変汚染の強い状態にあって、100年経って戻れるのか、200年経って戻れるのか私には分かりませんが、中間貯蔵施設というようなものを押し付けられてしまえば、もっと長い間に渡って戻れなくなるということです。

景山:今回、実はまあそういう放射能の、被曝の不安とか、恐怖っていうところから、実は自主非難されてきているのが、森松(明希子)さんと太田(歩美)さんなんですけれども、

小出:はい。

景山:このお二人がですね、今回あの・・・まあ子供の健康っていうのが一番やっぱり、関心事ですね。母子避難されていて、

小出:はい。

景山:この際ですからということで、小出さんに聞きたいことがあるというので(笑)、

小出:(笑)・・・はい。

景山:まずは、森松さんからちょっと質問させていただきますのでよろしくお願いします。

小出:はい。

森松:いつも本当に、あの、情報発信をしてくださいまして、ありがとうございます。

小出:いいえ、とんでもない。

森松:今日はよろしくお願いします。

小出:こちらこそ。

森松:あの、事故直後に、政府は、私たち普通の人間は、当初1ミリシーベルトまでが放射線被曝の限度だったのが、法律で20ミリシーベルトに引き上げて、未だに、その基準値を引き上げたまま、放置していて、耐えなさいというような・・・基準値を引き上げるというのはこう・・・法治国家ですよね?わが国は。子供も含めてですね、耐えなければいけないっていうのはどう考えたら・・・

小出:普通の皆さんは日本が法治国家だと思ってきたのだと私は思います。でも実は違ったのです。あの・・・この国は、普通の方々には1年間に1ミリシーベルト以上の被曝を、させないということを法律にしてきた国なのですけれども、福島第一原子力発電所の事故があまりに過酷であったがために、もう自分で決めた法律も守れない、もう反故にしてしまおうと彼らが勝手に、法律を決めてしまったのです。本当にあの、出鱈目な国だと私は思います。

景山:続きまして今度は、水戸から避難されている、太田さんから質問があるので、こちらも聞いていただいてよろしいですか?

大田:小出先生、太田と申します。よろしくお願いします。

小出:はい、こんちには。よろしくお願いします。

大田:あの・・・私が小出先生にお聞きしたいことは、内部被曝と外部被曝のことについてです。

小出:はい。

大田:この・・・特に内部被曝なんですけれども、内部被曝については、放射性物質を一度体に取り込むということですよね?

小出:そうです。

大田:そうすると、その・・・体内に入った放射性物質というのは、もう出ていなかいんですかね?

小出:そんなことはありません。え・・・人間というのはこの環境中で生きているわけで、人間の体も含めて流れの中にありますので、例えば食べ物を食べるということはもちろん、外部から、様々な物を体の中に入れるわけですが、一方で人間は排泄という機能を持っていますので、また外に出していってるわけです。

大田:じゃあ、一回取り込んでも、大丈夫な部分もあるっていうことですよね?

小出:えーと、放射能に関しては、私はあの、皆さんにお願いしていることがあるのですが、大丈夫だとか、安全だとか、安心だとかいう言葉は使わないでくださいとお願いしています。被曝はどんな意味でも危険を伴います。そして一度体の中に放射性物質を取り込んでしまえば、もちろん被曝をするわけですし、必ず危険を伴います。そして特に、発育盛りの子供が、放射線に大変敏感ですので、もし、小ちゃなお子さんをお持ちで、汚染区域にいるのであれば、私はできる限り、避難をして欲しいと願っています。ただし、今景山さんも仰ってくださったけれども、国の方が今、避難しろと指示している所もあるわけですが、そうではない所の人たちに対しては、勝手に出て行くなら勝手に出て行けと言っているわけで、それ・・・そういう状態の下で避難をしようと思うと、生活が崩壊してしまったり、あるいは家庭が崩壊してしまったりという、大変な重荷をまた別に背負ってしまいますので、一概にどうするということ、どうするのがいいのかと、私には申し訳ないけれども、言えないのです。やはりあの・・・お一人お一人が、そこに居続けることで被曝する危険、そして、避難することで負わなければいけない重荷、というものをそれぞれの方に判断していただくしかないと思います。

景山:ありがとうございます小出先生。

小出:はい、ありがとうございました。

景山:小出先生あの、一つだけ最後に森松さんが。

小出:はい。

森松:あの、もちろん本当に私たち自身も、避難という選択も、たまたまできたということにとても感謝をして、ただ、避難をしたいと思う人たちが避難できるような、そういう取り組みを、ぜひご一緒にしていただけたらというふうに思います。

小出:はい。ありがとうございます。私は本当あの、力足らずで・・・

森松:とんでもない。

小出:事故も防げませんでしたし、今たくさんの方々が汚染地域に取り残されていて、何とかしたいとは思うのですけれども、あまりにも出鱈目な国なので、私の力ではなかなか、どうにもならないことがたくさんあって申し訳ないと、思っています。

森松:いいえ、とんでもないです。

小出:はい。

景山:太田さんも、何かあれば。

太田:はい。あの・・・小出先生が、ずっとぶれずに発信してきてくださったことで、私たちも凄く励まされてますので、本当に、ありがとうございます。

小出:とんでもないです。大変だろうと思いますけれども、くじけずに、頑張ってください。

太田:はい。ありがとうございます。

小出:はい。ありがとうございました。

【文字起こし終了】


帰還困難区域内の国道6号開通
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3052972
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