8月最後の土曜日に、「ぐるっとびわ湖 島めぐり」で、琵琶湖周航に行ってきた。
大津港から出るので、四条から地下鉄に乗車。
京都市役所前から8時21分の浜大津行きに乗り換える。
浜大津に到着したら、窓外に行列が見える。
何かと思ったら、鉄道むすめだった。
浜
9時に受付を済ませて、6番ゲートに並ぶ。
どうやら、座席は自由席らしい。
9時20分に改札。
高速艇「リオグランデ」に乗船したが、瀬戸内を縦断する高速艇より立派だ。
2階の2-8ボックスに落ち着く。
この列だけシートの色が違う。
聞けば、天皇皇后両陛下が御乗船あそばされた際に、お座りになられたシートとの事で、恐縮する。
今回の「ぐるっとびわ湖 島めぐり」は大津港から琵琶湖の島々をめぐり夕方、大津港に帰港するプランになっている。
夜行便を除いて、一日船に揺られているのは今回が初めて。
それが海では無く、湖だと云うのだから流石は日本一の湖、琵琶湖と云う他は無い。
9時30分、快晴の大津港を出港。
無数の釣り船が浮いている。
乗務員の観光ガイドが始まり、大津周辺の見処等を案内して呉れる。
25分程で雄琴温泉港。
雄琴温泉港を出航すると琵琶湖大橋が見える。
琵琶湖大橋のある堅田の手前には浮御堂があり、その前を徐行しながら通過する。
琵琶湖大橋を船で潜るのは初めての経験。
ここを過ぎると、琵琶湖が東西に幅が広がる。
前に、うさぎ島へ渡った時に乗った時に見たような光景。
矢張り、湖には見えないが、デッキに出ると潮の香りはしない。
10時50分、沖島に到着。
この島は日本で唯一、人が住んでいる湖の島。
世界的に見ても淡水の湖の島に人が住んでいる例は殆ど無いらしい。
島に上陸して、集落を一巡り。
漁港らしく猫さんがお出迎えして呉れた。
町並みは、何処かつげ義春の作品にでも出て来そうな、ひなびた漁村。
何とも不思議な感覚で、琵琶湖にいるとは思えない。
伊豆諸島か何処か、離島の雰囲気すら漂う。
沖島から湖西を眺めるが、湖には見えない。
島にある奥津嶋神社に参詣するが、社務所が閉まっており、御朱印は頂け無かった。
奥津嶋神社は勅命により藤原不比等によって創祀されたと伝わる。
11時25分の出航時間まで、漁港の猫さんと戯れた。
出航すると昼食のお弁当が配られた。
草津駅にて駅弁を販売する、南洋軒による特製のお弁当で、琵琶湖の食材を多数使った豪華なメニュー。
一杯呑りたくなるし、船内でビールも販売していたが、この後、神々が住まうと云われる竹生島へ詣でるのにアルコールは不味かろうと、自粛した。
ビールは早々に売り切れていたようだが。
昼食が終わる頃、沖の白石が見えてきた。
琵琶湖にそびえる奇岩で、底から100メートルもの高さがあると云う。
船で廻りを一周して呉れたが、何とも異様な光景。
孀婦岩をも思わせる。
沖の白石を過ぎて暫くすると、神々が住まうと云われる竹生島が見えて来た。
竹生島は琵琶湖観光の要。
なので、長浜や今津など各地から船が来る。
その反面、竹生島には船は2隻しか停泊出来ないので、暫し待機しているのだが、かなり揺れた。
この辺りは琵琶湖で最も深い場所で、沖合いでもあるから波が立つのだろう。
12時35分、無事に着岸した。
竹生島に来るのは37年振り。
先週、河内の風穴にも37年振りに訪れたが、37年前の夏休み、母方の実家が米原だったので従兄連中と訪れたのである。
37年振りに宝厳寺と都久夫須麻神社に参詣した。
当時の記憶は殆ど無いが、石段の上から眺めた土産物屋は、微かに覚えがある。
宝厳寺でお参りをし、御朱印を頂く。
三重塔も美しい。
傍らに立派なモチノキがあるが、伝説によると、賤ヶ岳の七本槍の1人片桐且元が植えたと云う。
ここから眺める琵琶湖はまた格別であった。
三重塔から唐門へと向かう。
唐門は、秀吉を祀った京都東山の豊国廟に建っていた「極楽門」を豊臣秀頼の命により片桐且元を普請奉行として移築されたもの。
「極楽門」は大坂城から移築されたとの説もあり、これが本当なら秀吉時代の大坂城唯一の遺構と云う事になる。
唐門から観音堂を抜けると観音堂から都久夫須麻神社に続く渡廊に出る。
廊下を抜けると都久夫須麻神社。
龍神拝所で、鳥居に向けかわらけを投げて祈願するのが特徴で、何となく覚えがある。。
残念ながら、鳥居にまでは届かなかったが。
港まで戻ると出航の5分前。
土産物屋を冷やかす時間は無かった。
13時20分に出航。
竹生島の廻りを一周して、長浜へ向かう。
途中、ヨシ笛のコンサートがある。
長浜への航路もかなり揺れている。
外海の様な波がうねっている。
14時5分、長浜港に到着。
長浜下船の乗客もいるが、ここで燃料を入れる。
小さい船だから、琵琶湖の南北間往復には持たないのだろう。
改めて琵琶湖の大きさを実感する。
時間が無いので港の待合室にいたが、「偉大なる、しゅららぼん」の案内板があった。
記念撮影用にコスプレ衣装まで用意してあったのには驚いた。
14時20分には給油も終わり出航。
次は彦根の沖合いにある多景島。
30分程で到着した。
多景島は周囲600メートル程の小さい島。
しかし、かなりの断崖絶壁。
島が全て見塔寺の敷地であり、岩にお題目が掘られていた。
見塔寺開山の日靖上人が3年の歳月を費やし完成させたと伝わる。
港を上がれば見塔寺本堂。
島はゴツゴツとした岩場で、全く歩きにくい。
五ヵ条の御誓文が刻まれた、誓いの御柱まで上がってみた。
ここから眺める琵琶湖は、絶海の孤島をも思い起こさせる。
岩場に砕け散る波は、山陰のそれを思い出させる。
狭い山道を歩き島の頂上を目指す。
しかし、登山靴が必要な岩場で断念。
最後に題目岩の真下まで行ってみた。
下からは題目岩を全て見る事が出来ない。
一歩間違えれば、海の藻屑となって仕舞う。
迫力のある多景島散策を終えたら、出航時間の15時20分。
見塔寺のご住職が、本堂の前で扇子をふって見送って呉れた。
多景島を出ると、いよいよ波が激しくなり、高速艇の砕いた波が2階の、我々の席の窓に掛かる。
鳴門の渦潮観測船の如くに揺れる。
何か、錦江湾を国分から鹿児島へ縦断するフェリーを思い出す。
琵琶湖を縦断すると高島の白髭神社がある。
この神社は、厳島神社の如く、朱塗りの鳥居が湖上に立っている。
湖の鳥居の中に陸の鳥居が入った時に拝むと願いが叶うと云う。
白髭神社を湖上から参詣し、琵琶湖大橋港に寄港。
堅田の米プラザに寄る。
最後の寄港地で、土産物を買える場所でもある。
琵琶湖特産のモロコの生姜煮や、名物の御手洗団子を買った。
16時50分に出航。
雄琴温泉港で下船する客を見送り、17時40分に大津港に到着した。
長いと思っていたが、あっと云う間の一日だった。
アフターは祇園にある「遊亀」
ここは先週行った豊郷の酒蔵「金亀」直営の店。
予約していたから座れたが、相変わらずの満員御礼。
先ずは鯖を軽く〆たやつで一盞。
酒は勿論、金亀。
しかも、絞りたて生原酒。
奈々ちゃんも珍しく、白い酒を飲んでいた。
他にも夏野菜の天麩羅。
鱧などを頼み、大いに飲んで長尻した。
滋賀は琵琶湖の旅の終わりに滋賀の酒。
実に良き日であったが、生原酒を5合も空けたから、後でかなり廻ってしまった。
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