自分さえ良ければ、あとはどうなろうと知ったこっちゃない

逆走の車と衝突、夫婦が死亡
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以前にも書いたが、僕の知っている人にも、酒浸りの人がいる。
朝起きてから、夜寝るまで、アルコールが抜けることはない。

まあ、それだけなら、自分の身体の問題だから、どうなろうと知ったこっちゃない。
タチが悪いのは、そんな状態でクルマを運転するのだ。

危ないから、それだけは止めるようにと僕が忠告しても一向に聞く耳を持たない。
もう、70を過ぎた物の分別もつく歳なのに、本人に言わせれば、自分は酒に強いから、これくらいの酒量では呑まれることはないのだそうだ。
シラフの時と変わらないんだから、自分はちゃんと運転できる、とこうだ。

その判断が正常じゃないし、酒に呑まれている証拠なのだというのは、本人は気付かないらしい。

心配なので、一度家族の方に電話したのだが、家族の方もその人の酒には、ほとほと困り果てているという。
いくら止めても、聞く耳を持たないどころか、煩いと恫喝されるものだから、もう、どうにでもなれ、と諦めているそうだ。
せめて、飲酒運転だけは止めさせるように言っても、自分が言っても聞かないから、他人である僕が言ってくれ、と返された。

自分の家族の問題なのに、何を言っているんだ、とムッとしたが、それくらい、もう匙を投げているということなんだろう。
だが、アンタはそれで良いかも知れないが、それによって、このオッサンが飲酒運転で誰かを轢き殺したら、被害者にとってはたまったもんじゃない。

思うのは、常習的に飲酒運転をしている人は、自分は大丈夫だという過信だけではなく、基本的に他人の迷惑を考えない人なんだろう。
裏を返せば、自分さえ良ければ、あとはどうなろうと自分の知ったこっちゃない、というようなそんな自分勝手な都合のよい性格。

この犯人もそうだが、自分は大丈夫だと言って、偉そうに飲酒運転をしておきながら、いざ事故を起こすと、怖くなってスタコラと逃げ出す。
自己責任で飲酒運転しておきながら、事故を起こしたら、事故の責任も取ろうとしないし、飲酒運転の責任も取ろうとしない。

この男に腹が立つのは、飲酒運転してひき逃げしておきながら、捕まってもなお、自分は運転していないとシラを切る、その腐った根性だ。
飲酒運転するときは、調子良くハンドルを握るくせに、責任は取ろうとしない。
2人の若い命を奪っておきながら、それに対しての良心の呵責はないのだろうか。
本当に腹が立つ。

結局のところ、事故を起こした時の重大さとどれだけ他人に取り返しのつかない程の迷惑を掛けるかということが考えられる人間は、ハナから飲酒運転などしないのだろう。
自分のことしか考えない、自分さえ良ければ、あとはどうなろうと知ったこっちゃないというような自分勝手な人だから、飲酒運転ができるのだ。

本当に酷い話だ。
この男には、2人の人間を殺したのと変わらないほどの厳罰に処すべきだ。
自分が犯した行為の責任だけは、きっちり取るべきだ。