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2014年08月18日19:23

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とつきとうか

■産んだばかりの子、トイレで殺した疑い 17歳を逮捕
(朝日新聞デジタル - 08月18日 17:27)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3014106

思うところを少し。

望む、望まないに関わらず、赤ちゃんができるということは、それなりの覚悟と準備が必要だと僕は思っている。

例えば、ある朝起きたら、コウノトリが居て、いきなり赤ちゃんを渡されて、
”これが、あなたの子供だ。”
と言われても、人はどうしていいかわからない。

その為に、人は、十月十日の間、赤ちゃんをお腹の中で育てるのだと思う。
この十月十日は、僕たちにとって、親になるための大切な準備期間なんだと思うのだ。

親になるための覚悟とココロの準備。
これは、とても大切なことだ。

僕も2人の息子がいる父親だが、初めて嫁が長男を妊娠したことを知った時は、正直、嬉しいと思うより先に狼狽えた。
それはきっと、嫁もそうだったに違いない。
籍も入れ、一緒に暮らし、結婚式の為にお金を貯めていた僕たちだってそうだったのだ。

妊娠を授かったと思えるようになったのは、ずっとずっと後のこと。
僕が父親になったと実感したのは、もっと、ずっとずっと後、長男が生まれてからの話だ。

それでも、僕たち夫婦は、長男のはるちゃんが生まれるまでの十月十日を経て、親になる覚悟と準備ができた。
はるちゃんは、僕たちがはるちゃんを受け入れる準備をするまでの間、ママのお腹の中で待ってくれていたのだ。

しかし、こうしたココロの準備や覚悟というのは、1人でできるものではない。
夫婦やカップルならば、夫と妻、彼氏と彼女が一緒になって、パパやママになる準備をする。
シングルならば、その女性だけでなく、周りの支えがあって、初めてママになる覚悟や準備ができるのだ。
それは、ココロの支えだけではない、赤ちゃんを受け入れるための環境だって、大切なこと。

そうして、十月十日という準備期間を経て、赤ちゃんはママのもとにやって来る。
パパのもとにやって来る。
その覚悟と準備ができて初めて、赤ちゃんを授かったという気持ちになれる。

果たして、この少女は、赤ちゃんが生まれるまでの十月十日は、どのような期間だったんだろう。

お腹が大きくなるのも、悪阻も、周りの支えや環境が整っていれば、それは赤ちゃんが生まれるまでの大切な準備期間だと思えるだろうし、胎動を感じることで、赤ちゃんへの愛情を感じることができるだろうが、そんな支えや環境が整っていない状態では、それは不安と恐怖でしかない。

この少女は、誰にも相談できる相手もなく、支えてくれる人も、赤ちゃんを受け入れる環境もないまま、1人不安な十月十日を過ごし、1人悩みを抱えたまま、1人自宅で出産したのだろう。
彼女が当時のことを覚えていないのは、その当時の事実が彼女にとって、受け入れ難い、記憶から消し去りたい恐ろしい事実だったからに違いない。

本来なら、喜ばしい赤ちゃんが生まれ来る記憶。
それが恐ろしい記憶だというのは、本当に悲しいことだ。

悲しいのは、何故、この少女の家族は、ここまで彼女に対して無関心だったのだろう。
何故、こうなるまで、彼女の変化に気付いてあげられなかったのだろう。

もし、周りの誰かが、彼女の変化に気付いて、支えになっていたとしたら。
状況は変わっていたかも知れない。
こんな悲しく、恐ろしい事件は起こらなかったかも知れない。
それだけがとても残念だ。

赤ちゃんが生まれるまでの十月十日。
それは親になるための大切な準備期間。

すべての赤ちゃんが、祝福されて、この世に生まれてきますように。
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