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2014年08月10日18:30

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【文字起こし】2014.8.9 ラジオ・フォーラム第83回 小出裕章ジャーナル【関電の歴代総理ヤミ献金スクープと日米原子力協定について】

日本のウラン濃縮は平和利用だから良いけど、北朝鮮やイランのウラン濃縮は核開発だからダメ。
そんな都合のいい言い分など通用しませんね手(パー)

相手に核をやめろと言うなら、まず日本自らが核をやめないと。



朝日新聞連載 「原発利権を追う」
http://www.asahi.com/topics/word/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%88%A9%E6%A8%A9%E3%82%92%E8%BF%BD%E3%81%86.html

日本のウラン濃縮(日本原燃)
http://www.jnfl.co.jp/business-cycle/uran/

8月15日締切!みんなでパブコメを書いて、川内原発の再稼動を何としても阻止しましょう手(グー)
フォト
首都圏反原発連合 川内(せんだい)原発再稼働やめろ!パブコメキャンペーン
http://coalitionagainstnukes.jp/?p=4900

ラジオ・フォーラム
http://www.rafjp.org/

小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/

京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ(小出氏が所属)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

小出裕章氏講演会情報
http://healing-goods.info/koide/


【内容文字起こし】

パーソナリティ:西谷文和(ジャーナリスト)

西谷:小出さん、今日もよろしくお願いいたします。

小出:こちらこそよろしくお願いします。

西谷:えー、小出さん、先日、朝日新聞がですね、スクープがありまして、

小出:はい。

西谷:関西電力がですね、あの・・・元副社長の内藤千百里さんという、もう91歳の方なんですが、

小出:はい。

西谷:この方がまあ、証言されてですね、歴代総理にですね、2千万円ものヤミ献金をしていたという記事が出たんですが、

小出:はい。

西谷:これ・・・この記事を先生読まれて、どういう風にご感想持たれましたですか?

小出:えー、「原子力発電なんて、安全だとは一度も思ったことはなかった」と、ご自分で仰っているわけだし、え・・・そう思いながらも、政治家に金を渡して原子力を進めてきてしまった張本人の1人だったわけ、ですね。

西谷:はい。

小出:でそれが、福島第一原子力発電所の事故を目の当たりにして、やはり発言をしようと決意をしたと、

西谷:そうですね。

小出:いうことで、まああの、真っ当な方だと、思います。

西谷:私もそう感じました。91歳にして、延べ69時間の、インタビューに答えられて、そして実名でね、歴代総理の名前も挙げて、中曽根総理大臣、竹下総理大臣に献金をしたと、いうことなんですよね。

小出:はい。

西谷:この中曽根さん・竹下さん。1987年〜88年ごろの総理大臣なんですが、この時に、日米原子力協定が改定されてるんですよね?

小出:そうですね。えー、もともとは、55年に一番初めのができて、68年に改訂されたものができて、20年経った88年に、今、現在発効している日米原子力協定が作られました。

西谷:はい。で、この協定読みますとね、第5条にですね、「核燃料の再処理ができる」とあるんですよね。

小出:そうです。

西谷:それから第6条に、「日米政府は、ウランの濃縮を20%まで認める」とありまして、さらに「日米が同意すれば、20%以上の濃縮も可能」だと、いうふうに書かれているのですが、

小出:はい。

西谷:これは、小出さん、明らかに、核兵器を作ろうと思えば作れるということでしょうか?

小出:そうです。え・・・もともと、ウランという物質は、まあ地球上にあるわけですけれども、そのウランの中には、核分裂する能力を持ったウランと、核分裂する能力を持っていない、いわゆる役立たずのウランの2種類がありまして、

西谷:ウラン235と238ですかね?

小出:そうです。仰るとおりです。で・・・核分裂する能力を持っている235の方は、全体の0.7%しかない、のです。

西谷:天然ウランにはそれしか入ってないわけですね?

小出:そうです。ですからその・・・火をつけることすらが難しいということで、現在日本で使っている原子力発電所の場合には、ウラン235を0.7%から、4%あるいは5%ぐらいまで濃縮して、ようやくにして原子炉の中で燃やしているのです。

西谷:ウラン濃縮工場があって、そこで濃縮作業をしないと、使えないということですね?

小出:そうです。そういうことです。ただし、もし原爆などを作ろうとするのであれば、4%5%などというのでもやはりダメだと。え・・・核分裂性のウランが、90%ぐらいは欲しいということで、もっともっと濃縮ということをやらなければいけないわけです。

西谷:はい。

小出:ただし、まあ濃縮工場というものを作ってしまえば、その運用というのはどうでもできますので、4%5%の濃縮工場を作ってしまえば、もちろん20%の濃縮ウランを作ることも可能ですし、運用によっては90%の濃縮ウランを作ることも、可能なのです。

西谷:ということは、これはですね、北朝鮮とかイランから見ますと、もう既に日本はですね、20%以上の濃縮を可能だという協定を結んでおれば、何で私たちだけが責められるんだという、こういうことも有り得ますよね?

小出:勿論そうです。ですからイランは元々、自分たちがやっているのは原子力の平和利用なのであって、自分の国で研究用の原子炉を動かす、そのためには20%の濃縮ウランが必要だからやってるだけだと、初めから一貫してそう言っているのですね。それは、いわゆる主権国家として当然の権利なのであって、誰からも妨害される謂われはないと言っているわけで、私はもちろんその通りだと、思います。ただし、4%であろうと20%であろうと、濃縮ウランを作る能力を持ってしまえば、

西谷:はい。

小出:90%のウランを作ることもできてしまうという、技術というものはそういうものなわけですから、米国あるいはヨーロッパから見れば、イランという国にはそんなものを持たせたくないという、そういう国際政治上の力学で、今イランが非難されているわけです。日本は米国の属国なわけですから(笑)、米国としては日本はまあ良いよと、言っているという、そういうことです。

西谷:この、90%程度のウラン濃縮というのは、これは広島型の原爆ができるということですね?

小出:そういうことです。

西谷:あの・・・再処理ができるっていう事が第5条であるんですけど、

小出:はい。

西谷:これは、再処理してプルトニウムを取り出すことができるということですね?

小出:仰るとおりです。原爆には2種類ありまして、広島に落とされたウランで作られた原爆と、長崎に落とされたプルトニウムという物質で作られていた原爆の、2つがあるのです。で日本は既に、広島型の原爆を作るための濃縮技術というものを懐に入れてしまっていますし、あとは米国の同意さえあれば、いくらでもできてしまうという状態まで今、来ているわけです。

西谷:はい。

小出:そして、長崎の原爆、プルトニウムという物質を作ろうとすれば、まずは原子炉を動かしてプルトニウムを・・・自然界には全くありませんので、プルトニウムを作らなければいけない。でも作っただけでは原爆の材料になりませんので、原子炉の使用済み燃料の中からプルトニウムを取り出すという作業がどうしても必要になるのです。

西谷:はい。

小出:それが再処理という技術なのであって、米国は、他の国には絶対に再処理を認めないと、いう政策できましたし、

西谷:そうですね。韓国にも認めてませんよね。

小出:そうです。あの、一切他の国には認めないと。いわゆる核兵器保有国5カ国だけは、もう良いんだと、それ以外の国には再処理は認めないということでやってきたのですけれども、日本だけはまあ、お前は子分だから認めてやるよと。原子力協定を結べよということで、今現在まで来ているわけです。

西谷:簡単に言えばですね、あの・・・えーと5条で、再処理ということはこれは、長崎型の原爆を作ってもいいよということで、6条ではウラン濃縮をしてもいいという、これは広島型原爆を作ってもいいよと、こういうことでしょうか?

小出:そうです。あの・・・まあ、米国としては、一応原子力協定というものを結んで、日本というものを自分の属国の元に縛り付けておくと、いうことをやっているわけです。でいざとなれば、それを解き放って、日本を核兵器保有国にして、また中国なり何なりの防波堤に使おうと思っているのだと思います。

西谷:ということは政治家たちは、核兵器を持ちたい。

小出:はい。

西谷:関西電力や東京電力は、原子力で儲けたい。

小出:はい。

西谷:この両者の野合で、癒着で進められて、そして福島みたいなことが起こったと。こういうことでしょうか?

小出:はい。あの、仰るとおりです。政治家はひたすら核兵器を持てる力を持ちたいと思ってきたわけですし、電力会社を含めて、原子力に群がった産業は、とにかく金儲けをしたいと、両者が集まって、とにかく原子力を進める、少しぐらい危険でも、過疎地に押し付けておけばいいだろうということでやってきたわけですけれども、残念ながら福島第一原子力発電所で、本当に恐れていた事故が起きてしまったのですね。で、内藤さんご自身は、それで反省して、今のような証言をするようになっているわけですけれども、ほとんど、誰一人として、責任を取っていないわけです。

西谷:そうですね。

小出:はい。もう世紀の大犯罪だと私は思いますし、責任者を必ず処罰したいと願います。

西谷:戦争でも責任を取らない、原発事故でも責任を取らない国だということですね。

小出:そういうことです。

西谷:はい。先生、今日はどうもありがとうございました。

小出:こちらこそありがとうございました。

【文字起こし終了】


■(原発利権を追う)「馬毛島買っていたら、楽できた」
(朝日新聞デジタル - 08月09日 03:18)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3002854
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