夢を見た。
3人の娘たちに責められる夢を。
「ねえねえ、最近ちょっと冷たいんじゃない？」
「そうよそうよ、日記にも書いてくれないし、ツアーにも来てくれないっていうじゃない」
「ＣＤだって出しとるんよ。知っとるじゃろね」
ショートカットの娘が、僕のカバンを開ける。
「ちょっと待っ…」
「あ、タワーレコードの袋だ」
「なんだ、ちゃんと買ってくれとる…違う、チャラン・ポ・ランタンだって」
「サインもしてもらっとるね。誕生日おめでとうって、何書かせとるん？」
「わー、やだー」
「きもーい」
「大体、誕生日まだじゃろ」
「こっちはNegiccoだ！しかも2枚」
「ここにもサイン書いてもらってるよ。そういえばさ、天使に出会ったとかつぶやいてたらしいじゃない？」
「それにMeguちゃんのヘアバンドについてた飾りを『めっちゃ可愛いですね』とか言ってたらしいよ」
「いや、Meguちゃん喜んでく…」
「やだー」
「調子いいー」
「Negiccoさんとはね、昔対バンやったこともあるし、Perfumeがツアーで新潟に行ったときにも久々に会うて『また一緒にやろうね』と言うとった。ずーっと頑張ってきとるのよー知っとるし、私も大好き。でもね、うちらだって最近は海外ツアーとか言ってるけど、あの頃の気持ちを忘れとらんし、全然変わっとらんよ。チーボーさんの事だって…」
「ぼこっ」
ショートカットの娘にケリを入れられたところで目が覚めた。
朝から暑くてどうにかなってしまったようだ。
今日はくりんくりんを買ってこよう。
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