mixiユーザー(id:15379674)

2014年07月07日15:16

7 view

みちのく メモ その2

***奥の院までたどり着くと、観光客は賽銭をあげたり、お札を買ったり、灯光のためろうそくやせんこうをかいもとめたりして、祈りを始める。ここは京都でみられるような外国人の観光客はほとんといず、日本人の団体の客ばかりだ。観光客の会話を聞くとやはり東北人じゃないかとおもわれる。若者を含めて遊山するひとびとにとって、祈りが大切なようだ。一人一人を注意深く観察すると、私をのぞいて祈りを省いて下山する人はいないようだ。若夫婦などは小さい子供に祈りかたを教えているようだ。それに、仏像を撫でると病気をせずに生きられるというおびんずるさまとかいう仏像をかなり年配の人が真剣に撫でている姿を見ると、少し滑稽だ。
突然アメリカ英語が聞こえた。運動をしているようだ。アメリカ英語を話しているふたりの若者にとって、ここはめっけもののエクササイズの場所だ。1000段も登れるからね。


*** 山寺では絶対蕎麦を食べて帰ろうと思うほど蕎麦屋が並んでいた。もちろん菜食を扱っている蕎麦屋でたべたい。美登屋という手打ちそばの看板がある店に入ってみた。座るところがないほどいっぱいで、相席を頼んだ。はす目の美しい女性が食べているものに興味があり、何かと聞いたところそれはずんだ餅ー 枝豆をあんにしたもちだとのこと。作り方も彼女が説明してくれ、食欲をそそった。ただ、おはぎの種類だと知った時、いや、おはぎが嫌いなんだと心の中で思った。でも、ためしてみたいので一個だけ注文できるか聞いた。普通は融通がきかない店が多いが、この店はいま暇だからいいよと言って私の注文を受けてくれた。
だしそば。ううん、菜食らしい。このそばはもう一度食べたいとおもうほど美味しかった。相席した女性は山形の出で、山形自慢ばかりしていた。私は仙山線や山形市の過疎化について質問をしてみた。山形は仙台市にひとを奪われてしまっている理由に、仙台駅前の道路の広さをあげた。10数年前道路の広さは一般市民からの不評をかったらしいが、今になって駅近郊の開発に役立って、東北全域から人が集まる町に変わったと。それに、鹿や動物が電車に衝突して遅延する仙山線にかわって、山形から、仙台には10分おきぐらいにバスがでていていつでもそのバスに乗って仙台に買い物に行けるようになって、益々山形は過疎化したことなど、、

***電車は山寺をたつと、単線の仙山線はものすごい勢いでトンネルの中にとつにゅうした。私は立ち上がって線路が見える先頭にたって外を眺めた。長く真っ暗な終わりのではないかと感じるとんねる。この中にはあかりは一切ない。非常用の公衆電話だけがあかりだ。長いとんねるをこえるとそこはあめだった。ーー山寺から作並までは新緑の中を電車ははしる。家が全くなく、そこは新幹線に乗っているより醍醐味がある。狭い鉄橋を電車が渡ると電車がまるで落ちそうになり足がすくむ。
作並は父がよく話していた作並温泉のあるところだ。どこが温泉なのだろう。駅からは温泉らしき建物はなにもみえない。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する