議会の華

都議会ヤジ 発言者特定求める
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2933316

議会の華という言葉がある。
華とはヤジのことだ。

議会での発言に対して飛ばされるヤジは、審議を活発にするとして、華と表現された。
今でも、みだりに発言し、騒いだりして、他人の演説を妨げないものであれば、ヤジは慣例的に許されてきた。

だが、国会中継をたまに見ていると、議会での発言内容に対するヤジというより、単にその人を誹謗中傷しているだけのような不愉快なヤジが飛んでいることがある。

誰がヤジを飛ばしたのかわからないし、議事録でヤジを飛ばした人間を特定されるわけでもないから、調子に乗ってそういった誹謗中傷をするのだろう。

こうなると、最早、議会の華でも何でもなく、単なる悪口だ。

今回の都議会でのヤジも、その類の低俗で程度の低い誹謗中傷の一つである。

すべてのヤジを議会の華だ、慣例だ、と許せばいいってものじゃない。

今回問題なのは、明らかに塩村氏に対する侮辱と取れる発言に対して、誰もその発言が不適切であると諌めなかったことだ。
ばかりか、議会ではそのヤジに対して、笑い声が上がったという。

この笑いは、嘲笑の笑いだ。
塩村氏に対して、慣例を良いことに、個人を誹謗中傷し、馬鹿にして、皆で笑っていたということだ。

思うに、ヤジというのは、本来は、政策に対して舌鋒鋭く切り込むもので、相当の頭の回転の良さとウイットがなければ飛ばせないものなんだろう。
ただ相手を非難すれば良いと思っているようなアホでは、ヤジは単なる子供の悪口や誹謗中傷になってしまうわけである。

つまり、この誹謗中傷や、それに対する笑い声を見るだけでも、今の都議会の程度が知れるというものだ。

こんな風にニュースに取り上げられ、問題視され、大騒ぎにならなければ、このヤジが低俗であることが分からない舛添知事。
問題があると思うなら、その場で発言を諌めなさい。
アンタは、同じように笑っていたのだ。
それがアンタの低俗の証だ。