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2014年06月06日20:59

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コドモの一生

いじめテーマ 中3の遺した作文
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2912643

今年40歳になる。
ハタチをオトナの境界線だとしても、僕はもう同じだけの年月をオトナとして過ごしたことになる。

オトナにはオトナの世界がある。
そしてその世界から、コドモの世界を見れば、その世界はとても狭い、ちっぽけな世界に見えてしまう。
でも、それをそうだと感じるのは、自分がオトナになって、オトナの世界で暮らしているからだ。

コドモにはコドモの世界がある。
それは、オトナから見れば、とても狭い世界なのかも知れない。
でも、コドモにとっては、その世界が全てなのだ。

学校というのは、一つの社会だ。
オトナの社会とは交わることのない社会だけれど、其処には歴としたコドモの社会がある。
違うのは、その社会の中に、唯一オトナの社会と繋がりを持った先生が監督者として居ることくらいか。

僕らは、オトナの目線でコドモの社会を理解しようとする。
そこで起こる様々な問題を解決しようとする。
でも、それは本当に難しい。

この男子生徒の書いた作文。
中学生が書いた作文とは思えないくらい、確りした文章だ。
そして彼は、コドモの社会に身を置きながら、俯瞰的にコドモの社会の問題について述べている。
しかもその問題は、自分が実際に被害に遭っているいじめについてだ。

彼は、一体どんな気持ちでこの文章を書いたのだろうか。
彼は当事者であるはずのいじめを客観的に見ようとし、必死にそこから抜け出そうとしていたのだろうか。
それとも、何処か、絶望にも似た気持ちで、この作文を書いていたのだろうか。

この作文の主題は人権らしい。
人権をテーマにこの作文を書くこと。
それは、中学生にとって、学校生活というのが社会の全てだというのを物語っているような気がする。

僕たちオトナは、コドモのそうした心情を汲み取ってあげなきゃならないような気がする。
学校でいじめを受ける。
これは、学校が社会の全てであるコドモにとっては、絶望的なコトなのだ。
だからこの男子生徒は、これだけ追い詰められた気持ちになっていた。
これを読んだ先生は、何も感じなかったのだろうか。
それとも見て見ぬフリをしていたのか。

先日こんなことがあった。

嫁のお義父さんが、息子のはるちゃんを連れて公園に遊びに行った。
すると、そこに近所の少し歳上の子供たちがいたらしい。
はるちゃんは、その子らと遊んでいたらしいのだが、何かの拍子で戯れ合いみたいになって、はるちゃんがその子らに叩かれたり、押されたりしたらしい。

それを見ていたお義父さんは、その子らを、そんなことをしてはいけないと怒鳴りつけ叱ったらしいのだ。

その話をお義父さんから聞いた嫁は、お義父さんに怒った。
そんなことをしたら、その子らのお母さん達がLINEで、はるちゃんのお祖父ちゃんは危ない人だから、はるちゃんとは関わり合いにならないほうが良いって、自分の知らないところで回されるかも知れない、と言うのだ。
そして、結果、はるちゃんが皆から仲間外れにされて可哀想な思いをする、と。

僕は、その話を聞いて違和感を隠せなかった。

普通、自分の子供や孫が歳上の子供たちに叩かれていたら、怒鳴りつけてでも、叱るのは当たり前の話だ。
いや、逆に自分の子供や孫が、誰かを叩いていても、怒鳴りつけて叱るだろう。

嫁の言い分は、はるちゃんが誰かを叩いていたら、叱るべきだが、他所の子がはるちゃんにやっているのは、その子の親が叱るべきで、僕たちがやることではない。
そうすることで、最近はLINEを使って様々な陰口を叩かれると言うのだろうか。

いや、それは違う。
本当は、我が子だから、他人の子だからと線引きすべきではないのだ。
オトナが確りと、悪いコトは悪いと、声を上げて叱れる世の中じゃなきゃ本当はダメなんだ。

僕は、嫁のお義父さんは正しいと思う。
そして、最近はきちんと叱れるオトナが少なくなってきたのだろう。

それからもう一つ、LINEだ。
この嫁の言うLINEが、いじめの構造そのものだ。
母親たちは、自分の息子や娘に、いじめはいけないと言いながら、一方で、このような連絡網をLINEの中に作り上げている。
それがいじめの構造であることを気付いているのだろうか。

そして、そんなことにしかLINEを使えないなら、LINEなんて止めてしまえばいい。
LINEは、害でしかない。

オトナの社会ですらこうなのだ。
コドモの社会でいじめがなくならないのは、当たり前のような気がする。
だがコドモの社会はオトナと違って狭い。

だから、オトナがそのことを汲み取って、確りと監督しないと、このような悲劇は繰り返される。



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