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2014年05月15日19:14

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ヒカルの碁感想

これまた今更語るまでもない名作ヒカルの碁、読み終えたので手短に感想を。

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・あらすじ
主人公・進藤ヒカルは、ごく普通の小学校6年生。小遣いをカットされたために祖父の家を物色していた際、蔵にあった古い碁盤に血痕を見つけたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。
囲碁のルールも、佐為がかつて憑いていた碁聖・本因坊秀策の強さも知らないヒカルは、「神の一手を極める」という彼の壮大な目標に付き合わされ、彼にせがまれるままに碁を打つことになる。

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佐為という無敵のキャラクターが幽霊として初心者のヒカルにとり憑き、佐為の力によって周りの人たちがヒカルに注目するという展開がいい。
当然ヒカルは自分の力で得た結果じゃないのでモヤモヤするんですが、そこから頑張って期待される自分(=佐為の力)に近づこうとする。
主人公であるヒカルの成長物語としての魅力が大きいと思います。
佐為に打たせていたのに自分の意思で打つシーンとかも好き。
「佐為がこんなところにいた」のシーンは泣いた(ノд;)
まさかああいう展開になると思ってなくてヒカルと同じように絶望していたのであのシーンはグッときた。

少し残念だったのは14〜17巻辺りが盛り上がりすぎて最終巻の締めが弱く感じてしまうことかな。
締めが弱いっていうか、続きが読みたくなるというか。「これで終わりか・・・」という感じ。
佐為vs塔矢名人とか最高に熱かったしね。どうやって対局するのかと思ってたんだけどまさかネット碁とはw

あと個人的に部活メンバー、特に三谷とか好きだったので出番が少なくて残念。
三谷は後半もう少し出てくるかなーとか思ってたんだけど案外バッサリ出番減らされたw


ヒカルとアキラ、この二人のライバル関係も魅力的でした。
最初の方の奇妙なライバル関係(佐為の力をヒカルの実力だと勘違いしているところ)が特に面白かった。
期待していて裏切られたときの絶望や、見限ったあとでもわずかにヒカルに期待しているところ。そしてその期待にヒカルが少しずつ応えていくところがいい。
常にヒカルの前を行っていたアキラが頼もしかった。

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そして何より特筆すべきは「ヒカルの碁」という名の通り囲碁を扱った作品でありながら、囲碁を全く知らなくても楽しめるという点でしょう。
もちろん試合のシーンはあるんですが、細かいルールはあまり重要じゃありません。
最終巻まで読んでもいまいちルールとか理解してませんしww
感覚でこいつは強いとかミスをしたとかいうのが分かるので全然OKなんですよね。

それよりも主人公であるヒカルを始め、「少年達の挫折と成長」が物語のメインかなと。
心理描写もしっかりしてるのでサブキャラ達にも魅力が出ています。
伊角さんが復活するところとかも好きだな。
何気におっさんキャラが多いのも渋くてイイw


人気が出るのも納得の漫画でした!
また読み返したい。

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