現在、配偶者控除を見直そうという案が出ている。縮小か廃止を狙っている
のだろうが、個人的には、逆に拡大してほしいと思っている。縮小か廃止を
すれば、女性の社会進出を促せると考えているらしいが、拡大しても社会
進出は促せると思う。
103万の壁があると、その壁を越えたら損することが分かっているわけで、
103万円を超えないように働きたくなるだろう。そうすると、1日に4時間程度
しか働けないことになる。例えば、300万円くらいに拡大すれば、フルタイムで
働いても、税の軽減の恩恵は受けられるわけだから、沢山働きたい主婦達の
ニーズに答えられるだろう。
103万円の壁があると、そこまで時給が高くなくても、貰いたい額の限度が
あるから、不満をもらすことも少なくなるだろう。そうすると、経営者側も
そんなに不満の声がないからと、バイトなどの時給を上げる努力をあまり
しなくなる気もする。バイトをしているのは、主婦や主夫だけではないわけで、
独身の方がそのあおりを受けるのも気の毒だ。
103万の壁があるお蔭で、僕の部でも色々な苦労がある。とあるバイトは、
大抵定時に仕事が終わらず、他の方に任せられないために超勤するが、
103万の壁を超えてしまうので、超勤代はつけなくても結構ですと言い、
サービス超勤をしてしまう。とあるバイトは、多忙な時期に103万の壁を
理由に、平然と休んでしまうという弊害もある。
とある男性バイトで1か月くらい休みたいと言うので、どこかに長期で
旅行でもするのかと思いきや、自分は親の扶養に入っていて、1か月
程度休まないと103万の壁を超えてしまうのが休む理由ですと言われ、
独身の男性で103万の壁を意識する方は初めて見たので驚いた。
その方も親に甘えずに自立できたらいいのだろう。
配偶者控除は、現在の形のままでいいとは決して思っていないので、
見直しは必要だが、廃止にすると、働く意欲があっても、育児や介護で
どうしても働けない主婦達が気の毒なので、廃止しないでほしい。
拡大した方が、もしかしたら、誰かの配偶者になった方がお得に
暮らせるかもと思い、結婚意欲も増すかもしれない。
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