南海の特急は融通か利かない

今日は、普段の出勤とほぼ同じような時間に自宅を出発し、まずは三宮へ。いつもは、奈良行の快速急行が発着する線路には、近鉄の特急車が止まっている。表示は「貸切」。これが、橿原神宮行の列車である。何度も乗っている阪神電車であるが、いつもと違った車両に乗っていると、違った車窓に見える。せっかくの機会なので、朝から缶ビールで一杯(^_^;

阪神線内での客扱いは、西宮と尼崎のみ。ただ、途中からはあまり乗って来ず、全体でも７０人程度。６両編成のうち、半分は無人と、少々寂しい入りだった。尼崎以降はノンストップと言っても、実際には、何回も運転停車を繰り返した。本来、全列車が止まる上本町を通過したのは、新鮮な気分だった。

そして、一番のお楽しみは、大和八木駅構内で、橿原線に乗り入れるための連絡線だ。京都方面からは、定期列車があるのでいつでも乗れるが、こちらは、初めてのこと。２分ぐらい本線上で止まって難波方面の列車を２本やり過ごし、ゆっくりと連絡線に入って、八木西口の京都方面ホームを逆走する形で合流する。ここを乗るだけでも、大きな価値ありだ(^_^;

列車が橿原神宮前に着くと、それぞれのツアーに別れて行く。私は、飛鳥のフリーコースで、大きくコースを外れて、高野山に向かった(^_^;橿原神宮前からだと、河内長野から南海高野線に入るのが便利だ。河内長野から極楽橋までは、特急に乗るのだが、満席だった。

まあ、それでも、空席はあるだろうと、ホームで到着を待った。実際、空席はあったので、乗り込んで適当な席に座った。車掌が回ってきたら、すぐに声をかけて、他のお客さんが来たら、他の席に移る条件で特急券を売ってもらおうと思っていたのだが、後ろから来たお姉ちゃんに気づかず、行き過ぎたので、戻って来たときに声をかけた。

すると、難波でもそうやって頼む人がいたけど、全部断って来たから、売れないと言われた。それで、次の駅（林間田園都市）で降りてくれとも言われた。確かに、全車指定の列車に、満席を承知で乗り込んだのだから、言っていることは間違っていない。

でも、そこまで言うのなら、なぜ、こちらが声をかける前に、向こうから声をかけてこなかったのか。もし、私が声をかけずにバックレていたら、途中で降ろされたどころか、終点までタダ乗りできたかもしれないのだ。なのに、正直にこちらから声をかけたのに、「乗れない」の一点張りで途中で降ろされたのは、腹が立った。全車指定である以上、席がないなら、デッキで立っててもいいから、料金を払って乗りたいと言う人もいるはずで、あまりにも融通が利かなさすぎる。

皆さん、南海の特急は、駅で指定券が満席の状態で乗ると、実際に空席があっても途中で降ろされるので、気をつけましょう(^_^;

まあ、後続の列車で各駅停車で高野山まで行っても、到着時間は大きくは変わらず、高野山では、３ＤＡＹチケットで乗れるバスに乗って、ちょっとした山登りもできた。「天空」が満席だったので、少し早い列車で橿原神宮前方面に戻り、飛鳥で５０分ほど時間ができたので、一応、「飛鳥の散策」も少しできた。予定していた有料列車に乗れなくなったので、千円ほどお金が残った。この分は、明日、余分に馬券を買う資金にしよう(^_^;