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2014年04月21日22:30

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大傑作!必見!!観ないのは人生の損失!!! 【映画】クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん

まず、最初に結論。

クレしん『ロボとーちゃん』は、文句なしの大傑作であるからして、かつて、本郷みつる/原恵一しんちゃんの素晴らしさを体験しつつ、昨今の作風に嘆いておられる諸兄は、今回こそ、是非とも、劇場に足を運ばれることをお勧めする。

少なくとも、ワタクシの中では、完全に原恵一作品を超えた。


原恵一の『あっぱれ戦国』と『大人帝国』を比べたとき、どちらが優れているのかは、最終的に個人の好みの問題に行き着くくらいに、両者は、傑作クレしん映画の双璧であろうと思う。
今回の、『ロボとーちゃん』は、どちらかといえば、というよりも、完全に今風にリファインされた『大人帝国』の路線上にある作品であると同時に、それ以上のインパクトを持つ快作であると断言できる。

『大人帝国』は、大人たちのモラトリアム、ノスタルジーを介した現実逃避と生身の生への回帰を描いていたが、中でも、キーとなるのが、しんのすけの父こと野原ひろしであった。
そして、『大人帝国』でのそれは、まさかの隠し玉的演出によって、ひろしとしんのすけ、あるいは、ひろしとみさえ、『野原一家の家族の絆』を描いてみせた。

まさかの子供向け作品の体裁を借りながら、大人の琴線をくすぐる手法は、有り体に言えば卑怯な手口ではあるが、そもそも、子供向けだからとタカをくくってかかった観客は、いわば、油断した隙を突かれた格好である。

対して、今回の『ロボとーちゃん』はどうかというと、それは、予告編を観ても明らかなとおりで、最初から『野原ひろしのオハナシです』と明言してしまっているのだ。
このことで、『大人帝国』に思いを馳せるのは、十分にオールドファンだろうと思うのだが、少なくとも、作り手側としては、観客が『大人帝国』を想起することを十分に想定した上で、あえて、この予告を用意してきているのだろう。

これは、実に大胆不敵な宣戦布告である。


実際、今回も、結局のところ、野原ひろしの物語は『家族の絆』に着地する。

だからといって、じゃぁ、『大人帝国』とちっとも変わらないじゃないか、またもや、それを観る意味があるのかと、勘ぐってしまうには早計すぎる。

なにせ、『家族の絆に着地する物語』というのは、映画クレしんの不文律、水戸黄門の印籠のようなものだからだ。
我々は、毎年、その、偉大なるマンネリズムのバージョンの良し悪しをもって、クレしん映画を評価しているだろう。

我々、観客がクレしん映画に期待しているのは、『家族の絆』というゴールやそのテーマ性ではなく、そこに至るまでの紆余曲折、すなわち、展開であり脚本なのだ。


今回、『ロボとーちゃん』の脚本を担当しているのは、中島かずき氏である。
劇団☆新感線の多数の舞台や、グレンラガンシリーズのシリーズ脚本を手がけ、数々のヒットを飛ばし、人気実力ともに申し分のない人物である。

正直、息子もワタクシも、クレしん映画は、そろそろ卒業だと思っていた。

『中島かずき』の名前をみるまでは…

そして、実際に作品を目の当たりにして、我々、超兄貴親子の涙腺は木っ端微塵に破壊つくされ、涙が津波のごとく溢れ出してしまって、たまらなかった。
まさしく、完敗である。



だから、だまされたと思って、劇場に行ってほしい。

これは、新たな世代の手による、傑作クレしん劇場版の誕生であると同時に、伝説の始まりであり続きでもある。
クレしん映画のファンならば、この、大いなる歴史の転換点を見届けないではいられない。

あるいは、この機会を逃すならば、あとになって、劇場で観なかった事をシコタマ後悔する事になるだろう。
『ロボとーちゃん』は、そういう作品なのだ。
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