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2014年04月21日16:30

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先週観た映画

今日のニュースで「ザ・ハリケーン」のルービン・カーター氏が亡くなったのを知った。
先日再審決定し異例の釈放を勝ち取った袴田氏を激励していたそうで、ご冥福をお祈りしたい。

先週、BSで「善魔」「狩人と犬 最後の旅」を観た。

善魔は63年前、三国廉太郎のデビュー作品で、主演名の三国廉太郎をそのまま
以後の芸名にした映画。、三国廉太郎という名は、小学生の頃見た「異母兄弟」で
知っていたから、映画ファン以前に覚えた最初の俳優さんだけに、興味を持って観た。
監督は木下恵介で、カルメン故郷に帰るに次いで観た映画と云う事になる。、
新聞記者三国が、上司中沼の指示で、高級官僚北浦の妻伊都l子の失踪を取材しているうちに、
病弱なその妹三香子と相思相愛の関係になるものの、結核の病で余命がないとわかるや
結婚を決意、実家に身を隠していた姉伊都l子や父親の他、上司中沼の立会を得て、
病に伏す三香子の前で盃をかわしたいという、哀しくも究極の愛に満ちたシーンは美しくもある。
けれど、上司中沼と伊都l子は、学生時代好意をお互い抱いていた間柄、伊都l子の失踪事件以来、再び恋心が芽生えた中沼は伊都l子と文通を交わしたり会ったりして想いを伝えていた。
その為に関係を持っていた鈴江を一方的に捨てたりもしていていた。
それを知った三国は中沼の立会を断り、激しく中沼の身勝手な振る舞いを糾弾する。
、伊都l子の望む離婚を認めない北浦の不正を盾に認めさせ、信義を重んじない
中沼の人間性を攻撃する三国だからこそ、息を引き取った三香子とさえ盃をかわす
純粋な愛を貫き通せるというのが、映画のテーマのように思った。

「狩人と犬 最後の旅」は酷寒のロッキード山中で犬ぞりを使って狩りをする男ノーマンの
自然との闘いを詩情豊かに描いている感動的な作品だった。指でOK
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6365

雪が舞い、熊、オオカミが出没する深い谷に、金儲けの為に狩りをするわけではなく、
人間と自然の調和を理想に掲げるノーマンにとって、開発の名の元、森林伐採で生態系が
崩され、自然が破壊されていくのを阻止するのが、狩人の役目と自認して、年老いても
死の危険に満ちた谷と雪原を妻、7匹の犬と、小屋で暮らす姿が克明に描かれる。
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リーダー犬ナヌークを連れ、夫婦で新しく作った小屋の窓枠を求めて町まで行った時に、
待たせていたナヌークが道路に飛出し車に轢かれ死亡した跡をついだのは、
業者から貰い受けたシベリアン・ハスキーのアパッシュ。
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フォト妻が可愛がるものの、
ノーマンはナヌークのようにリーダーは務まらないと考えていた。けれどもある日、
雪原を7頭のそりで駆けている途中ノーマンはアパッシュのお蔭で命拾いする。
そりが薄氷に乗り上げ水中にノーマンが落ちてしまった時、必死に戻るよう呼びかける
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ノーマンに応えて、先頭のアパッシュが振り向いて犬ぞりを戻してくれたからだ。、
以来アパッシュは、ノーマンの信頼するリーダー犬の役を果たしていく。
ノーマンの友人のアレックスとの交流も描かれる。60年の長い間谷で暮らすアレックスは、
数年前10頭の犬を失って以来電動そりを使って狩りを続けている。
年老いたノーマン、アレックスの体力の衰えは隠せず、狩りを続けられなくなる時が
来るのを予感しているが、ノーマンは命尽きるまで狩りを続ける覚悟が語られ、
雪原にそりを滑らすシーンで映画は終わる。
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イヌイット同様、必要なだけ狩りをすることに
よって動物の生態系が守られている事を教えてくれると同時に、森林破壊の進んだ
地球の環境問題の深刻な事をあらためて考えさせる映画だった。


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