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2014年04月06日12:54

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桜とカプリコ

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4月2日は息子の誕生日でした。
伊勢海老のお造りが食べたいという息子のリクエストを叶えてあげて、おじいちゃんやおばあちゃん達も呼んでみんなでわいわい楽しんで、お腹いっぱい大満足な帰り道、


「見て見て!お父さんお母さん!桜が綺麗だよ〜!」


写真は途中で見つけた線路沿いの桜。


「たくもお母さんも桜の季節に生まれたんだよねぇ〜
 お母さん、桜って大好き。
 桜ってさぁ、わーっと咲いてみんなを喜ばせて、
 散るときにはぱーっとみごとに散るでしょ?
 そういう潔さが好きなんだよね〜
 お母さんはたくにもそういう潔い人間になってほしいんだよね〜」


夜桜を見上げながら、私の言葉を聞いている息子。

なんてステキなワンシーンだ。
私ってばいいこと言うじゃんね、と、内心自画自賛しながら家族三人のらりくらりと歩いていると、ふと、『カプリコ』が食べたくなりました。イチゴ味の。

コンビニで旦那にカプリコいちご味を買ってもらって、早速かじり始めてふと思い出しました。


「あ、たっくんごめん!キミが残してあったチョコレート、お母さん食べちゃった!」

「あ、うん。なくなってたから、どーせお母さんが食べたんだろうなって思ってた。」


そーかそーか、その諦めの良さは潔くていいぞ、息子。
お母さんも潔く謝った。
息子も潔く赦してくれてた。いい感じじゃないか。

そして再びカプリコをかじりながら歩いていると、またふと、思い出しました。

何年か前に旦那がカプリコに嵌まっていた時期がありました。
私は基本的に、さほどチョコレートが好きなわけではないのですが、カプリコのイチゴ味のイチゴの部分と、アポロチョコのイチゴの部分だけはとても好きなんです。

旦那がカプリコを買ってきて冷蔵庫にしまってあるのを見つける度に、パッケージを慎重にきれいに開けて、いちごの部分だけかじったら、またパッケージの中に戻し、開封部分にうす〜く糊をつけて閉じてから冷蔵庫の中のもとの位置に戻しておいてあげる、という行為を何度かくり返しておりました。中が湿気ないように気を利かせた親切なイタズラですね。

当時、旦那からなんのリアクションもなかったので私も自分のやったことをスッカリ忘れていたのですが、そのことをふと思いだし、旦那に問うてみました。


「イチゴの部分だけなくなってたの気づいてなかったの?」

「気づかないわけがない。」

「だよね。でもなんにも言わなかったじゃん。」

「俺、イチゴのとこより普通のチョコのとこの方が好きだし。」

「あ、じゃあ、もうイチゴ味のとこ食べちゃったからこれあげる。」


と、さっき買ってもらったカプリコを旦那にあげる私。

うんうん、食べ物のことくらいでいちいち細かいこと言わない旦那も、潔くていいぞ。
ただ私のあの細工にノーリアクションだったのは少々つまらないけど、私自身忘れていたのだからまーいいか。

我が家の男どもはどちらも潔くていいなぁ〜
なんてニンマリしながら歩いていると、


「ねぇねぇ、お母さんのお誕生日にはアワビを食べに行こうよ!お刺身とバター焼きで食べたいな〜♪」


と、息子。


「アホか!今日の伊勢海老、あの人数分でいくらしたと思ってんの?お母さんのお誕生日は何もしなくていいから、その分おじいちゃんやおばあちゃん達も呼んでやってあげようよ、って言って今日の伊勢海老があるのよ。たった5日後のお母さんの誕生日にアワビなんて無理無理!」


と、私。
そして気づきました。
こんなセコイこと言っちゃう私が一番潔くないね(。-_-。)オハズカシイ...
(人のチョコ、こそこそ食べちゃってるわけだしさ)

桜の季節に生まれた御利益をなんも受けてない自分にトホホとなりながら、こんな母のいろんなトホホに潔く目をつむる男の子に育ってくれてる息子と、
息子がここまで大きくなってくるのに手を貸してくれたり、たくさんの愛を注いでくださった周りのみなさんに、心から、心から感謝する、息子12歳の誕生日を迎えた夜なのでした。。。


みなさま、どうもありがとうございます…!!




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