キリン殺処分のデンマーク動物園、今度はライオン4頭を安楽死
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=2817215
殺処分された二頭は高齢のライオンです。
残る二頭は昨年生まれた幼齢のライオンです。
新しく群の長になった雄ライオンは自身の遺伝子繁殖を優先させるため
群の幼齢のライオンを殺害する本能があるそうです。
だってそうしないと「子育て中の雌」は繁殖対象になりませんから。
また群の長の座を争って高齢の雄ライオンにも攻撃的になるそうです。
それがライオンの本能です。
この動物園が新規に雄ライオンを何故受け入れざるを得なかったのか?は解りません。
ま、いろいろな理由があったのでしょう。
で、もし今回の殺処分を行なわないで新規に雄ライオンを受け入れていた場合
起こり得るであろう事態は容易に予想がつきます。
仔ライオンの惨殺、ライオン同士での争いとそれに伴う感染症等の恐れ、
攻撃性が高まったライオンによる飼育員や観客への被害発生・・・等々。
老齢ライオンや仔ライオンを別の動物園に譲渡できれば良いのでしょうが
ワシントン条約やEU間での野生動物の移動制限の条約というものが壁になります。
日本のようにあちこちに動物園があればまだなんとかなるかもでしょうが
デンマークの水族館を含めた動物園の数は「14箇所」なのだそうで
日本のそれの一割にも足りていません。
また動物園で飼育される動物は「ペット」ではありません。
最近はこの考え方の動物園が日本国内にも広まってきて
「エサを野生での採取レベル同等しか基本的に与えない」
「動物本来の棲息環境に近づけた展示を行なう」などを行なわれている園もありますね。
限られた生育スペースしかない、譲渡が困難、ペットではない、等々の条件が整うと
今回のような殺処分しか選択肢がないと言う事なのでしょう。
改善策はワシントン条約の規制に条件付緩和を付与する事です。
両国家間での承認証明を得た場合に限定して取引を行なうとか。
まあ何も考えずに「野生に戻せ」なんて言うてるよりは
なんぼかはマシ程度にしかなりませんが。
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