Yahooニュースで2月の記事が上位ランクに入っていた。[1]
Dollar Cost Average (DCA)を給油に応用しようとしています。
最近ガソリンの価格が騰がってきたからでしょうか。
記事の例を抜粋しますと、
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20リットルずつ給油するのではなく、2000円ずつ給油。
そうすれば、価格の安いときはたくさん給油して、価格の高いときは少しの給油となり、
平均取得価格は同量ベース給油より低くなるのです。
例えば、毎週2000円ずつ給油するとすると
一週目 100円 20リットル
二週目 160円 12.5リットル
三週目 100円 20リットル
四週目 150円 13.3リットル
の給油で一か月65.8リットル給油して支払価格は8000円。平均価格は121.58円。
ところが、20リットルずついれると、(100+160+100+150)÷4週=127.5円!
ここで5.92円も差がでるというわけです! 運用での知識を身近な生活にも活かしてはいかがでしょうか?
---- ここまで ----
でもちょっと考えてみましょう。
DCAは消費の時点で平均取得単価よりも高くないと意味がありません。
(投資でDCAが有効となる前提として、長期的に価値が騰がる必要があります。)
ガソリンの場合、1か月かけて給油して、次の月に使うわけではありません。
給油したらすぐに消費されていきます。
この例で、週平均16.45リットル消費していることに注目します。
そうすると、二週目に足りなくなってもう一度給油することになります。
実際には、
一週目 100円 20リットル → 残り3.55リットル
二週目 160円 12.5リットル → 0.4リットル足りない、もう1回給油が必要!
160円 12.5リットル → 残り12.1リットル
三週目 100円 20リットル → 残り15.65リットル
四週目 150円 13.3リットル → 残り12.5リットル
こうすると、78.3リットルを10000円で買ったことになります。
この場合、平均127.7円で、毎週16.45リットル入れるよりも微妙に割高です。
もう一つ、タンク容量による上限があります。
安い時にたくさん買いたくても、満タン以上は入りません。
というわけで、ガソリンにDCAを適応した場合、高い時は頻繁に給油するはめになり、
安い時は買える量に制限があり、あまり効果はありません。
自宅にタンクローリーがある場合は別かも。(笑)
[1]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140225-00010001-manetatsun-bus_all
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