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2014年02月06日19:51

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メロスは走っていなかった?

「走れメロス」
誰でも読んだことのある太宰治の作品。私は道徳の時間に読んだような気がする。いや、国語だったかな?

そのメロスの走りについて中学2年生が検証したレポートがあります。手書き文字で実に味わいがあります。

2年D組18番 村田一真君
「走れメロス」太宰治より、メロスの全力を検証
理数教育研究所が開催した
「算数・数学の自由研究」作品コンクールの最優秀賞です。

太宰治の小説「走れメロス」の記述を頼りにメロスの平均移動速度を算出。その結果、「メロスはまったく全力で走っていない」という考察に行き着きます。端的にいうとメロスは往路は歩いていて、死力を振りしぼって走ったとされる復路後半の奮闘も「ただの早歩きだった」というのです!
メロスは作中、自分の身代わりとなった友人を救うため、王から言い渡された3日間の猶予のうち初日と最終日を使って10里(約39キロ)の道を往復します。今回の研究ではこの道のりにかかった時間を文章から推測。例えば往路の出発は「初夏、満天の星」とあるので0時と仮定、到着は「日は既に高く昇って」「村人たちは野に出て仕事を始めていた」とあるので午前10時と仮定して……距離を時間で割った平均速度はずばり時速3.9キロ! うん、歩いてるね!
メロスは復路の日、「薄明のころ」目覚めて「悠々と身支度」をして出発し、日没ギリギリにゴールである刑場に突入します。村田くんは北緯38度付近にあるイタリア南端の夏至の日の出がだいたい午前4時、日の入がだいたい午後7時と目星をつけ、考察を開始。復路では途中、激流の川渡りや山賊との戦いといったアクシデントがあり、これらのタイムロスも勘案してメロスの移動速度を算出します。
その結果、野や森を進んだ往路前半は時速2.7キロ、山賊との戦い後、死力を振りしぼって走ったとされるラストスパートも時速5.3キロと、思った以上に「ゆっくりしていってね!」な移動速度が算出されてしまいました。メロス……走ってないやん!!!! ちなみに、フルマラソンの一般男性の平均時速は9キロだそうです。

写真は、日記の内容とは関係ないけど、富士山のぬいぐるみ。そばで音がすると動くんですよ。お正月に甲府の旅館で見つけました。
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