開放燃焼型暖房器具の空気汚染

　東京都で行われた開放燃焼型暖房器具の空気汚染についての調査結果(http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2008/12/60ic3100.htm)を見かけた。こんなに短時間で室内の空気が汚染されることに驚きを禁じえない。
　環境指針を守るためには毎時 10回の換気が必要で、そのために失われる熱を補うためには換気を行わない場合の 2倍の燃料が必要になるらしい。
　そうした換気による熱損失を考慮すると、エアコンで暖房した場合との光熱費の差は対灯油で 4倍くらい、地方都市のガス使用だと 10倍くらいの差が生じる。
　毎時 10回の換気とは、例えば 6畳間で毎時 240m^3 程度の空気が入れ替わることになり、それを加温しなければならない。
　空気の比熱は 1.2kJ/m3*K ていどなので、外気温 5度、室温 20度として 15度の加温が必要な場合、毎時 4.32MJ が換気によって失われることになる。
　断熱性能 Q=4 の 6畳間を、気温 5度で換気せずに室温を 20度に保つには毎時 2MJ 程度で足りるので、そのような場合は光熱費は 3倍になる…。
　燃焼系の暖房器具の光熱費って怖いくらいかかるんですねぇ。